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「錨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

錨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
は、ややともするとまわりに気が取られて見送るべき人を見失う。そんなあわただしい抜《ばつびょう》の間ぎわになった。葉子の前にも、急にいろいろな人が寄り集まって来....
怪星ガン」より 著者:海野十三
ながら、司令艇の出入り口のうえに、こぶのようなものがすいついていた。あざやかな投ぶりだ。 それから五分すると、そうほうの打ち合わせがうまくいって通路が開かれ....
恐竜島」より 著者:海野十三
ールと張と、ポチを残すことにして、一同はボートで出発と決定したのである。 船は《いかり》を入れた。 一同は縄をつたわって、ボートに乗り込む。ケンとダビット....
かんかん虫」より 著者:有島武郎
の頭蓋骨を破ったので、迸る血烟と共に、彼は階子を逆落しにもんどりを打って小蒸汽のの下に落ちて、横腹に大負傷をしたのである。薄地セルの華奢な背広を着た太った姿が....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
息を吹いても、素奴色の白いはないか、袖の紅いはないか、と胴の間、狭間、帆柱の根、綱の下までも、あなぐり探いたものなれども、孫子は措け、僧都においては、久しく心....
火薬船」より 著者:海野十三
て、おもしろくねえことを、いうもんじゃない」 そのうちに、両船は相前後して、投した。お互いに、すねにきずをもっていることとて、仏官憲の臨検を、極度に気にした....
怪塔王」より 著者:海野十三
をさまたげているのに―― 大爆発 1 怪塔は、ついに勿来関の投地からぬけだし、大空むけてとびだしました。ここにふたたび怪塔ロケットとなって、....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
れた飛行場だった。もちろんその飛行場は、水面に浮かんでいるのだった。沢山の丈夫なによって海底へつながっているから、どんな風浪にもびくともしない。 大きさは、....
黒百合」より 著者:泉鏡花
した、ものを見るのが私の役か、いざといって船出をする時、船を動かすのは父上の役、を抜くのは慶造貴様の職だ。皆に食事をさせるのはお兼じゃあないか。水先案内もある....
母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
はアルゼンチンの首府ブエーノスアイレスの都の岸にひろがっている大きなプラータ河にを下ろしました。マルコは気ちがいのようによろこびました。 「かあさんはもうわず....
取舵」より 著者:泉鏡花
で無聊に堪えざる身を同じ枕に倒して、時々|南無仏、南無仏と小声に唱名せり。 抜後二時間にして、船は魚津に着きぬ。こは富山県の良港にて、運輸の要地なれば、観音....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
みの、髢の類、活毛さえまじって、女が備える、黒髪が取りつつんで凄いようです。船、、――纜がそのまま竜の形になったのなど、絵馬が掛かっていて、中にも多いのは、む....
西航日録」より 著者:井上円了
き消すのであった。) 正午十二時、天ようやく晴る。知友と袂をわかちて港内より発す。汽船は若狭丸と号し、六千二百六十トンの大船なり。晩来風浪少しく起こり、船体....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
かつ寒し。わが軍艦五隻入港す。 四日、晴れ。北風強くして冬のごとし。午後四時抜す。内海の風光を夢裏に看過して門司に向かう。 五日、晴れ。午前十一時、門司に....
大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
奇麗な釣だね。』 釣り場は、僅数町の上流なるにぞ、間も無く漕ぎ着きぬ。漁史は、綱を繰り放つ役、船頭は※鈎尖の漂う加減に舟を停めぬ。日光水面を射て、まぶしさ堪....