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錬成
「錬成〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
錬成の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人生における離合について」より 著者:倉田百三
の不満も、倦怠も、ときには別離の危険さえもあったであろうが、愛の思い出と夫婦道の
錬成とによってその時機を過ごすと多くは平和な晩年期がきて終わりを全うすることがで....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
。命令服従の関係だけで、形をととのえるために人間を機械化しているこのごろの謂ゆる
錬成とは比較にならんよ。もっとも最近では、高校にもそろそろ
錬成の風が吹きこんでき....
「旅への誘い」より 著者:織田作之助
を破ると、改めて姉の名で激励の手紙を書いて、送った。 南方派遣日本語教授要員の
錬成をうけるために、道子が上京したのは、それから一週間のちのことであった。早朝大....
「猿の図」より 著者:三好十郎
とであります! そしてそれを知ったのは、このたび催していただいた伊勢神宮における
錬成会においてであります。……もちろん、私どもは――』 大野 (薄田のコップにブ....
「俳優への手紙」より 著者:三好十郎
対に信じなけれはならない。それを確信することのみが、それを確信し得るように自己を
錬成する事のみが、われわれの演劇――われわれの文化――わが国――の最後の勝利をわ....
「三国志」より 著者:吉川英治
ぬく力」を学んだにちがいない。 それは、流離の土民の子も、同じように通ってきた
錬成の道場だったが、出す素質がなければ艱難はただ意味なき艱難でしかない。――幸い....
「三国志」より 著者:吉川英治
船手の勢が総じて調練の不足なのに比して、呉の船手は、久しく※陽湖を中心に、充分、
錬成の実をあげていたところにあります。――加うるにお味方の北国兵は、水上の進退に....
「四つの都」より 著者:織田作之助
本の背文字を見て)「こんな方面に興味を持ち出したの?(頁を繰りながら)虚弱児童の
錬成、なるほどね、しかし君は耳鼻科だったんだろう?」 庄平「野戦病院じゃ耳鼻科も....