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「録〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

録の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
話もせずに小型の本に読み耽《ふけ》っていた。それは Liebknecht の追憶の英訳本だった。が、重吉は通夜疲れの為にうとうと居睡《いねむ》りをしていなけれ....
河童」より 著者:芥川竜之介
国《さいこく》の河童は緑色であり、東北《とうほく》の河童は赤いという民俗学上の記を思い出しました。のみならずバッグを追いかける時、突然どこへ行ったのか、見えな....
奇遇」より 著者:芥川竜之介
、燕山楚水《えんざんそすい》、蘇浙小観《そせつしょうかん》、北清《ほくしん》見聞、長江《ちょうこう》十年、観光紀游、征塵《せいじんろく》、満洲、巴蜀《はしょ....
Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
人の声は、蛙に似ていると云う人もいますが、これはあまり当《あて》になりません。記に現れたのでは、ホメロスを退治した豪傑が、一番早いようです。」 「では今でも相....
日光小品」より 著者:芥川竜之介
輯《へんしゅう》に急がれて思うようにかけません。宿屋のランプの下で書いた日記の抄に止めます。 (明治四十四年ごろ)....
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
ど、正確な史料などと云うものは、どこにだってありはしないです。誰でもある事実の記をするには自然と自分でディテエルの取捨選択をしながら、書いてゆく。これはしない....
三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
。その節わたくしは小左衛門殿の代りに行司《ぎょうじ》の役を勤めました。もっとも目《もくろく》以下のものの勝負だけを見届けたのでございまする。数馬の試合を致した....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
来るものではない。 ルッソオは告白を好んだ人である。しかし赤裸々の彼自身は懺悔《ざんげろく》の中にも発見出来ない。メリメは告白を嫌った人である。しかし「コロ....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
妹と三人で、黒い着物を着た第二の彼女自身を見た時に、何も変事の起らなかった事を記しています。これはまた、そう云う現象が、第三者の眼にも映じると云う、実例になり....
」より 著者:芥川竜之介
ぶらず、曳かれて参ります。どうも物盗りを捕えて、これからその住家《すみか》へ、実《じつろく》をしに行く所らしいのでございますな。 「しかも、その物盗りと云うの....
魚河岸」より 著者:芥川竜之介
《ようき》にはなれなかった。保吉の書斎の机の上には、読みかけたロシュフウコオの語がある。――保吉は月明りを履《ふ》みながら、いつかそんな事を考えていた。 (大正十一年七月)....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
、最後の審判の来る日を待ちながら、永久に漂浪を続けている猶太人の事である。名は記によって一定しない。あるいはカルタフィルスと云い、あるいはアハスフェルスと云い....
夏目先生と滝田さん」より 著者:芥川竜之介
れるので、もし今後中央公論の編輯を誰かに譲って閑な時が来るとしたら、それらの追憶を書かれると非常に面白いと思っていました。....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ラデーの家はアイルランドから出たという言い伝えはあるが、確かではない。信ずべき記によると、ヨークシャイアのグラッパムという所に、リチャード・ファラデーという人....
狂人日記」より 著者:秋田滋
心からの涙を注いだのである。 ところが、その死後、いつも彼が、重罪犯人の訴訟記をしまっていた事務机の中から、悲歎にくれた公証人が、次のような、奇怪な書きもの....