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「録する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
録するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
まうのだった。 「サチ子さん。よろこんでください。きょうは相当著しい海底地震を記
録することができましたよ。まったく愕きましたね。この辺の海底には、ひっきりなしに....
「軍用鮫」より 著者:海野十三
また、スクリューを砕いたかということを高速度撮影された実物映画によって逐一選抜記
録するのであった。それはなかなか厳重をきわめたものであって、あとで百五十人の係員....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
し、古来の知恵を伝授したものらしい。そのうちにも文化は進んで経験の結果を文字で記
録することができるようになってきた。しかしその文字の記録を作るのはなかなかの骨折....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
ら指揮を、理学士は器械部の目盛を読むことを、そして軍医がモルモットの動物反応を記
録するのが役目だった。この三人の学者は、毎時間に、五分間を観測と記録に費すと、故....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
んの訳か。 鬼神の所為は凡人の知り得る事あり、知り得ざる事あり、ただその事実を
録するのみで、議論の限りでない。 節婦 任士田という人が話した。その郷里....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
当する訳なのです。ですから、実行はしごく単純で、要するに、その左右廻転を恰好に記
録するものがあって、またそれに、文字盤の方へ逆に及ぼす力さえあれば……。そうすれ....
「芥川の事ども」より 著者:菊池寛
配すると言い出したのである。私は、この説にも反対した。教科書類似の読本類は無断収
録するのが、例である。しかるに丁重に許可を得ている以上、非常な利益を得ているなら....
「我が馬券哲学」より 著者:菊池寛
次ぎに載せるのは、自分の馬券哲学である。数年前に書いたものだが、あまり読まれていないと思うので再
録することにした。 一、馬券は尚|禅機の如し、容易に悟りがたし、ただ大損をせざる....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
単調に陥る嫌いがあるので、たとい幽霊は出現しないでも、その事実の怪奇なるものは採
録することにした。たとえば、ホーソーンの作には「ドクトル・ハリスの幽霊」があるに....
「辞書」より 著者:折口信夫
。漢字を集めた辞書のほかに、日本語を集めたものができていたと思われる。日本語を記
録することがもっと早くからあったのだ。『倭名鈔』をみても、漢字の名詞、熟字を示し....
「明治時代の湯屋」より 著者:岡本綺堂
と今日のいわゆる浴場とは多少の相違があるので、何かの参考までにその一部をここに抄
録することにした。勿論、一口に明治といっても、その年代によって又相当の変遷が見出....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
十分であった。即ち煩冗を去り補修を施こし、かつ更に若干の遺漏を書足して再び爰に収
録するは二葉亭|四迷の如何なる人であるかを世に紹介するためであって、肖像画家とし....
「城」より 著者:カフカフランツ
っしゃったように、このかたにとって問題なのは、きょうの午後のことを整理のために記
録することだけなんです。たといあなたがわたしの言葉と関係づけて、今そのことをきい....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
。以上、深く内部に入らざるをもって、自ら実視せるにあらず、ただ伝聞のままをここに
録するのみ。 本年は春花を見て国を去り、途上盛夏の大暑をおかして豪州に入り、さ....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
襷には実際賀川市長もまったく驚いてしまった。急がしいはずである。 出産届一枚登
録するのに、戸籍係は第一に本文が間違っている、「及び候」の「及」が飛んでいる。そ....