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錻
「錻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
錻の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蛇の死」より 著者:海野十三
のを発見した。それは故意か偶然か、変電所の壁を通って向いの家の廂へ渡り、其の端が
錻力で作った樋に触れていたのである。もしこの配線に高圧電気が供給されれば、言うま....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
が窓に浮かんできた。 昼になる少し前だった。「H・S製罐工場」では、五ラインの
錻刀切断機、胴付機、縁曲機、罐巻締機、漏気試験機がコンクリートで固めた床を震わし....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
布製の人形――
――手品を使うと称して、嚥下した真鍮煙管――
――素手で引裂いた
錻力板――
――女患者が捻じ曲げた檻房の鉄柵――
……といったようなモノスゴ....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
た。自動車に轢かれたり、牛の角を捉まえて押しくらをしたり、石ころを噛み割ったり、
錻力を引裂いたりする片手間に、振袖を着た小娘に化けて……笑っちゃいけない、これで....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
だ)……志村未亡人です」 二年|前の記憶をまざまざと喚び起した私は、顔の皮膚が
錻力のように剛ばるのを感じた。お辞儀を返したかどうか記憶しないまま突立っていた。....
「父杉山茂丸を語る」より 著者:夢野久作
た。 二日市の橋元屋という旅館の裏に住んでいる時、突然に父が帰って来て、小さな
錻力のポンプを呉れた時の嬉しかった事は今でも忘れていない。そのポンプはかなり上等....
「反抗」より 著者:豊島与志雄
た。室の中の有様もまた、周平の眼には物珍らしかった。安価な青い瀬戸の円火鉢には、
錻力《ぶりき》の大きな薬鑵が疊の上にじかに置いてあった。その横の火燵には、派手な....
「生きている戦死者」より 著者:牧逸馬
に一、二回ブダペスト市へ出て行く。泊って来ることはなかった。相当手広くやっている
錻力工場の所有主で、いまは実際の商売からは隠退しているという近所の評判である。 ....
「犠牲者」より 著者:平林初之輔
人の警官が物々しい様子をして外に立っている。 「此処へ来い」 そのうちの一人が
錻力《ブリキ》を叩くような声で命令した。彼は奴隷のように柔順にだまって出て行った....
「国境」より 著者:黒島伝治
酒精が、持ちこまれてきた。ウオッカの製造が禁じられていた、時代である。支那人は、
錻力で特別に作らせた、コルセット様の、ぴったりと人間の胴体に合う中が空洞となった....