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鍋島
「鍋島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鍋島の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
せんが、日本の植疱瘡はなんでも文政頃から始まったとか云うことで、弘化四年に佐賀の
鍋島侯がその御子息に植疱瘡をしたというのが大評判でした。それからだんだんに広まっ....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
こととなった熊本の細川光利、久留米侯世子有馬|忠郷、柳川侯世子立花忠茂、佐賀侯弟
鍋島元茂等も相次いで江戸を立ったのであった。 さて天草から島原へ軍を返した四郎....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
とができなかったのだ。そこで彼は水戸の御隠居や、尾州の徳川|慶勝や、松平|春嶽、
鍋島閑叟、山内|容堂の諸公に説いて、協力して事に当たることを求めた。岩瀬肥後の名....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
を用い、中井、伊藤らの官吏に伴われながら、新政府の大官貴顕と聞こえた三条、岩倉、
鍋島、毛利、東久世の諸邸を回礼したと伝えらるることすら、大変な評判になっているこ....
「読書法」より 著者:戸坂潤
いたるものなく、研究上不便を感ずること尠からざるにより、本研究室は研究員経済学士
鍋島達君に其の調査を命じ、爾後約二ヵ年の日子を費して之を完成することを得た。本調....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
、自然界ではとても見つかりそうにもない変な形をした禽獣や草木がよく描かれてある。
鍋島にうずまきの花をもった草が描かれているのは、人の皆知っているところで、むしろ....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
鍋』などが持て囃されたのである。草双紙の挿絵を例にとって言えば、『金花七変化』の
鍋島猫騒動の小森半之丞に、トンビ合羽を着せたり、靴をはかせたりしている。そういう....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
もに質流れをまぬがれていた品物の全部が受けだされた。それは小刀一振。能面一ツ。色
鍋島の皿一ツである。以上の三ツは利子も加えて合計五百五十円ほどである。 八。ム....
「天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
五郎左衛門、駒木根八兵衛。 寄手、主立った大名は、板倉内膳正を初めとし、有馬、
鍋島、立花、寺沢、後には知恵伊豆と謳われた松平伊豆守が総帥として江戸からわざわざ....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
の城主喜連川左馬頭――不思議のことにはこの人は無高だ。六万石小笠原佐渡守。二万石
鍋島熊次郎。二万千百石松平左衛門尉。十五万石久松|隠岐守。一万石一柳|銓之丞。―....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
るものを挙げて見ると尾州大納言、紀州中納言、越前、薩摩、伊達、細川、黒田、毛利、
鍋島家、池田、浅野、井伊、藤堂、阿波の蜂須賀、山内家、有馬、稲葉、立花家、中川、....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
戸備前その人であり、もう一人は山内土佐守の家老、桐間蔵人その人であり、もう一人は
鍋島家の重臣の、諫早益千代その人であり、もう一人は松平三河守の智謀、永見文庫介そ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
とにかく、お上品で三指式に行こうというところへ、一方は西国大名の中でも荒い評判の
鍋島藩中のお国侍、大隈八太郎といって非常な論客で政治に熱狂していた志士の一人。そ....
「『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
一 『斉正、その方は七面鳥を持っているか』
鍋島斉正が登城したとき、将軍家定がだしぬけにこんな質問を発したから斉正は面喰らっ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
にはこの一座に猿之助が加わって、新富座で開演することになった。このときに新蔵は「
鍋島猫騒動」の伊東左右太と、「紅葉狩」の鬼女をつとめたのである。わたしは何かの差....