鍋焼饂飩[語句情報] »
鍋焼饂飩
「鍋焼饂飩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鍋焼饂飩の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
、いつの間にか寝《ね》ている枕元《まくらもと》へ蕎麦湯を持って来てくれる。時には
鍋焼饂飩《なべやきうどん》さえ買ってくれた。ただ食い物ばかりではない。靴足袋《く....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
\として居るのも気の毒だから、つい先々月亀島町の裏長屋を借り請け、今じゃア毎夜|
鍋焼饂飩を売歩く貧窮然たる身の上だが、つい鼻の先の川口町に君が是れだけの構いをし....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
萎《しお》れかけた……が、ふと気をかえて、「ヘ、ヘ、ヘ、御膳も召上らずに……今に
鍋焼饂飩《なべやきうどん》でも喰《くい》たくなるだろう」 おかしな事をいうとは....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
二十六夜 細見と辻占売り おさらい 常磐津、清元、歌沢 お会式 菊と紅葉 酉の市
鍋焼饂飩と稲荷鮨 からッ風 納豆と朝湯 歳の市 大晦日 見附と御門 江戸芸者と踊....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
瞳を注ぎながら舞台を見返す……その様子が、しばらく立停ろうと云うらしかった。 「
鍋焼饂飩…」 と高らかに、舞台で目を眠るまで仰向いて呼んだ。 「……ああ、腹が....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
洪水《おおみず》。屋台もろともにこの茶所へ転げ込んで、 「ウ――」 と唸ったのは
鍋焼饂飩屋《なべやきうどんや》の老爺《おやじ》であります。 「どうした」 小林....
「雪の日」より 著者:永井荷風
に荷をおろしている食物売《たべものうり》の灯《あかり》を見つけ、汁粉《しるこ》、
鍋焼饂飩《なべやきうどん》に空腹をいやし、大福餅や焼芋に懐手をあたためながら、両....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
」 巳「何でげす/\、転覆えしたのかえ、もう燃え出したかえ」 庚「何です」 巳「
鍋焼饂飩が荷を下し始めた処で転覆えしたと云うから」 辛「もう生れましたかね」 壬....