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鍬入れ
「鍬入れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鍬入れの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「千鳥」より 著者:鈴木三重吉
ろいろの話をする。 やがて双た親は掘りはじめる。枯れ萎れた茎の根へ、ぐいと一と
鍬入れて引き起すと、その中にちらりと猿の臀のような色が覗く。茎を掴んで引き抜くと....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
うことを、家臣の口から世間へ伝えさせ、信じさせるために、あの一風宗匠までがこのお
鍬入れに引っぱり出されたのは、なんとも御苦労な話で。 で、殿様につぐ第二の鍬は....
「死後」より 著者:正岡子規
仰向けになっておるとして考えて見玉え、棺はゴリゴリゴリドンと下に落ちる。施主が一
鍬入れたのであろう、土の塊りが一つ二つ自分の顔の上の所へ落ちて来たような音がする....
「樹氷」より 著者:三好十郎
なんせ実行組合の方では、今日明日にでも組合の決議をして、明日が日からでも開墾の
鍬入れをしようと息まいているだから、下手をすると力づくの争いが起きかねない。どう....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
わに、松の根の北側にある一個の石を転がし、その石のあった下を目がけて、ざくと、一
鍬入れはじめた。 鍬を振りだした大蔵は、わき目もふらずに、土を掘りのけた。 ....