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鍼医
「鍼医〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鍼医の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
ついているほか、何も変った所はなかった。
「何か、これは?」
「私《わたくし》は
鍼医《はりい》です。」
髯のある男はためらわずに、悠然と参謀の問に答えた。
「....
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
いに往《い》くにも困ります」
新「困っても仕方がない、何か、さしこみには近辺の
鍼医《はりい》を呼べ、
鍼医を」
と云うと、丁度|戸外《おもて》にピー、と按摩《....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いろいろある。お外科、お口科、お眼科。お婦人科。いずれのほうじゃ」 「いいえ、お
鍼医《はりい》の吉田|法眼《ほうげん》さまでござります」 「当人か」 「ご後室さ....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
郡高岡の町医の忰で、身持|放埓のため、親の勘当を受け、二十歳の時江戸に来て、ある
鍼医の家の玄関番に住込み、少しばかり鍼術を覚えたので、下谷|金杉村に看板をかけ、....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
温厚にして長者の風のあった人で、敵の少い人ではあったが、それでも最上の伊白という
鍼医《はりい》の為に健康を危うくされて、老臣の村井|豊後《ぶんご》の警告により心....
「四十八人目」より 著者:森田草平
いうような意味のことを述べた末に、「同志の中でも器用なものは、医者の真似をしたり
鍼医になったりして、それぞれ渡世の道を立てているが、吾々は仇討専門で、ほかに芸が....
「蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
から、わたくしも馴れてはいますが、それでも打っちゃっては置かれませんので、近所の
鍼医さんを呼んで来て、いつものように針を打って貰いますと、まずいい塩梅におちつき....
「春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
雑学に通じて衆愚に説法することを楽しむ一個の閑人であるが、胸に一物ある巧案という
鍼医の画策によって文殊の再生と言い触らされ、其名も愛読書の猿蟹合戦に因んで猿蟹上....