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鍾乳石
「鍾乳石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鍾乳石の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女体」より 著者:芥川竜之介
円《まる》みを暖く抱いて、眼のとどかない上の方から、眼の先の寝床の上まで、大きな
鍾乳石《しょうにゅうせき》のように垂れ下っている。その寝床についている部分は、中....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
らせた際の、光景を髣髴とするものであった。
坑道の天井からは、永年の埃の堆積が
鍾乳石のような形で垂れ下っていて、呼吸をするごとに細塵が飛散してきて、咽喉が擽ら....
「日輪」より 著者:横光利一
る耶馬台の国の習慣の一つであった。彼女の石窖は奥深い石灰洞から成っていた。数本の
鍾乳石の柱は、襞打つ高い天井の岩壁から下っていた。そうして、僅かに開けられた正方....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ければいけない。真理というものは、洞窟《どうくつ》の壁から分泌《ぶんぴつ》される
鍾乳石《しょうにゅうせき》のように、頭脳から分泌される堅い独断説ではない。真理と....