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「鍾馗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鍾馗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「雪の塔」より 著者:海若藍平
とが座わっています。その左右にはお釈迦様、イエス様、七福神、達磨《だるま》さん、鍾馗《しょうき》大臣、サンタクローズ、桃太郎、金太郎、花咲爺、乙姫様や浦島太郎、....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
から初めてこんなものを見た。 囃子は笛二人、太鼓二人、踊る者は四人で、いずれも鍾馗のような、烏天狗のような、一種不可思議の面を着けていた。袴は普通のもので、め....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
がら見ると、肩巾の広い、筋骨の逞しい、色が真黒で、毛むくじゃらでございます。実に鍾馗さまか北海道のアイノ人が出たような様子で有ります。前次公は見たばかりで大層御....
「貧乏神物語」より 著者:田中貢太郎
、蘇東坡に送窮の詩があるの、また、窮鬼を耗とも青とも云うの、玄宗の夢にあらわれた鍾馗の劈いて啖った鬼は、その耗であるのと例の考証をやってから、その筆は「四方の赤....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
翁は一番の謡を教えると必ずその能を舞わせる方針らしかった。 筆者は九歳の時に「鍾馗」の一番を上げると直ぐにワキに出された。シテはたしか故大野徳太郎君であったと....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
笑いする空に真鯉、緋鯉、吹流しの翻るも勇ましく、神功皇后、武内大臣の立幟、中にも鍾馗の剣を提げて天の一方を望めるは如何にも男らしい。――五月の鯉の吹流し、口ばッ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に見えますから、米友も思わず足を留めてその前に立っていました。 「済みませんが、鍾馗様《しょうきさま》を一つ描いて下さいな」 町家のおかみさんらしいのが頼みに....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、小宴を開いて白雲をねぎらいました。 二日間の作、一つは主人の注文によっての「鍾馗《しょうき》」と、自分の作意によっての「勿来関」であります。 その二つを、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
引起して見ると、 「馬鹿にしてやがらあ」 それは、紛れもなく髭《ひげ》むじゃの鍾馗様《しょうきさま》の人形です。鍾馗様の人形とわかったけれども、その鍾馗様の人....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
後には禁止されたのである。 六 荒々しいといえば、五月人形の内、鍾馗にしろ金時にしろ、皆勇ましく荒々しいものだが、鍾馗は玄宗皇帝の笛を盗んだ鬼を....
「北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
せて家へ帰るや、彼は即座に絹に向かった。筆を呵して描き上げたのは燃え立つばかりの鍾馗である。前人未発の赤鍾馗。紅一色の鍾馗であった。 これが江戸中の評判となり....
「再度生老人」より 著者:佐左木俊郎
ろと言うから、生きているうちに、何かいいものを描きたいと思っているのじゃ。一枚、鍾馗を描いてやったら、大変喜んでいたがの。――ちょっと、硯を貸してくれ。」と再度....
「子をつれて」より 著者:葛西善蔵
も体格に相応して大きな角張った顔で、鬚が頬骨の外へ出てる程長く跳ねて、頬鬚の無い鍾馗そのまゝの厳めしい顔をしていた。処が彼が瞥と何気なしに其巡査の顔を見ると、巡....
「少年の食物」より 著者:木村荘八
も時々何だか薄い絵だとか、歴代天皇の御像だとか、正月には七福神とか、僕の五月には鍾馗、妹の三月には雛などとかけ代ったことはある。然し一時のことで、直ぐ又ドカンと....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ば、おのづから気随におひたてり。されど小児の時余の尤もおそれたるは父と家に蔵する鍾馗の画像なりしとぞ。 幼なかりしころより叨りに他人に親まず、いはゆる人みしり....