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鎌倉府
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鎌倉府の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私本太平記」より 著者:吉川英治
田楽(土俗的な歌舞)ずきも、狂に近いが、闘犬好みは、もっと度をこしたものである。
鎌倉府内では、月十二回の上覧闘犬があり、武家やしきでさえ闘犬を養って、それを美食....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
まだ赤富士が、夕空に見えた。 夕から夜へかけて、高氏は、供の郎党たちと共に、
鎌倉府内へさして帰る途々、馬上の黙想は、いつか、道誉一人のことに、とらわれていた....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、日野俊基の牢室をここへ訪ねたことを、誰に気がねの風でもない。 あいかわらず、
鎌倉府内における彼の“ぶらり駒”は有名で、以後も武者所詰の一員であるほかは、なん....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
四次の大将として派す適格な人物というと、はや持チ駒もとぼしくなっていた。といって
鎌倉府営の守りはこれまた、手薄にも出来ず、大釜の底もつきかけてきたかたちなのであ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
彼ら二十人の家士は、笠売り、鏡研ぎ、馬飼い、放下師などのさまざまに姿をやつして、
鎌倉府内へ入りこんでいた。そして五月二日に事を決行したのだった。 その五月二日....