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「鎌鼬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鎌鼬の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
化け物の進化」より 著者:寺田寅彦
前に「提馬風」のお化けの正体を論じた事がある。その後に私の問題となった他の例は「鎌鼬」と称する化け物の事である。 鎌鼬の事はいろいろの書物にあるが、「伽婢子」....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
なものが、後ろの浜屋の天水桶の蔭から捲き起ったと見ると、米友の背後から、さながら鎌鼬《かまいたち》のように飛びついたのです。 「何だ、何をしやがる」 そこで、....
星女郎」より 著者:泉鏡花
いて転んだはずみに、あれと喚く。膝から股へ真白な通草のよう、さくり切れたは、俗に鎌鼬が抓けたと言う。間々ある事とか。 先達が担いで引返した。 石動の町の医師....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ないということになれば、人間わざの及ぶところではないのである。けっきょく、これは鎌鼬《かまいたち》の仕業だということになった。 古いころから、人が通り風の気に....
怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
取留めた事実が無かったのだ。 「天狗の所業と云ってしまえばそれまでだが、いわゆる鎌鼬の悪戯ではござるまいか」という説もあった。 「いや確かに人間でござった。心願....
天狗」より 著者:室生犀星
よく白い脛に紅い血を走らせた。それは鎌いたちに違いないと人々は言っていたが、その鎌鼬という名のことで、赤星重右のことが、どういう屋敷うちでも、口の上にのぼった。....