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「鎖港〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鎖港の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
現代日本の開化」より 著者:夏目漱石
いちべつ》して見るとまあ比較的内発的の開化で進んで来たと云えましょう。少なくとも鎖港排外の空気で二百年も麻酔したあげく突然西洋文化の刺戟《しげき》に跳《は》ね上....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
れ幕府の上役のものは西洋人と結託しているの、なんのッて、悪口ばかり。鎖攘、鎖攘(鎖港攘夷の略)――あの声はどうです。わたしに言わせると、幕府が鎖攘を知らないどこ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
もはやこの世にいなかった。生前幕府の軟弱な態度を攻撃することに力をそそぎ、横浜|鎖港の談判にも海外使節の派遣にもなんら誠意の見るべきものがないとし、将軍の名によ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
、一度は赤面した。先年の勅使が関東|下向は勅諚もあるにはあったが、もっぱら鎖攘(鎖港攘夷の略)の国是であったからで。王政一新の前日までは、鎖攘を唱えるものは忠誠....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
といわれる洋物屋の主人。 いずれも腐儒《ふじゅ》の因循《いんじゅん》をわらい、鎖港論《さこうろん》を空吹く風と聞き流し、率先《そっせん》して西洋事情の紹介や、....
尊攘戦略史」より 著者:服部之総
本国に誘引す云々」。 「攘夷」の代りにより穏やかな合法的攘夷――前年末出発した鎖港談判使節の成功が期待されることとなり、改めて政治いっさい幕府に御委任ただし大....