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「鎧窓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鎧窓の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
時ごろ、あのひどい濃霧の中を、私は屍蝋室の窓下へ参りました。でどうやらこうやら、鎧窓の桟だけを、水平にする事が出来ましたが見えたのは、嚢のようなものが浮いている....
蠅男」より 著者:海野十三
らぬように、傍についていた。 裏口に廻った部下の一人が帰ってきて、二階の西側の鎧窓に鍵のかかっていないところがあって、そこから中へ這入れると報告をした。大川は....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
み下ってくるのだった。扉口は今入ったのが一つしかなく、左手には、横庭に開いた二段鎧窓が二つ、右手の壁には、降矢木家の紋章を中央に刻み込んである大きな壁炉が、数十....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
場所が奇跡的に残っているのです。ここにもやはり古い西洋館があります。木造で美しい鎧窓が見えます。これは一昨年国枝君が二科へ出した、S橋畔という画に描き込まれてあ....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
の出来る人間生活、日常風景、都会雑景である。例えばモンマルトル辺りの古びた家並と鎧窓の続くパリの横町と、フランス的な横文字の看板の美しい配列に陶酔せるユトリロふ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
屋根の垂木《たるき》、廊の勾欄《こうらん》までが、雪とうつり合って面白い。浴室の鎧窓《よろいまど》から、湯煙の立ちのぼるのも面白い。湯滝の音が、とうとうと鳴るの....