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「鎬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鎬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
謎を解いちゃ迷惑だとは教頭とも思えぬ無責任だ。元来ならおれが山嵐と戦争をはじめて《しのぎ》を削《けず》ってる真中《まんなか》へ出て堂々とおれの肩《かた》を持つ....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
と戦い、青年が老人と戦い、進取と自由が保守と執着に組みつき、新らしき者が旧き者と《しのぎ》を削《けず》る。勝つ者は青史の天に星と化して、芳《かん》ばしき天才の....
海異記」より 著者:泉鏡花
の楯を支いて、幾億|尋とも限り知られぬ、潮の陣を防ぎ止めて、崩れかかる雪のごとくを削る頼母しさ。砂山に生え交る、茅、芒はやがて散り、はた年ごとに枯れ果てても、....
修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
ゆ。春彦夫婦は再び表をうかがい見る。) かえで おお、おびただしい人の足音……。を削る太刀の音……。 春彦 ここへも次第に近づいてくるわ。 (桂は頼家の仮面を....
学生時代」より 著者:幸田露伴
の大略を領すれば足りるので、句読訓詁の事などはどうでもよいと思って居る」など互にを削ったものである。 此の外は復文という事をする。それは訳読した漢文を原形に....
安重根」より 著者:谷譲次
柳麗玉、李剛、李春華、朴鳳錫、白基竜、鄭吉炳、卓連俊、張首明、お光、金学甫、黄成、黄瑞露、金成白、クラシノフ、伊藤公、満鉄総裁中村是公以下その随員、ニイナ・ラ....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
を守るに汲々として互いに相褒め合ったり罵り合ったりして聊かの小問題を一大事としてを削ってる。毎日の新聞、毎月の雑誌に論難攻撃は絶えた事は無いが、尽く皆文人対文....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
わ、人間は皆裾が天井へ宙乗りして、畳を皿小鉢が躍るそうな。おおおお、三味線太鼓がを削って打合う様子じゃ。」 「もし、お騒がしゅうござりましょう、お気の毒でござ....
」より 著者:菊池寛
らかに笑った。 そのあくる日、摂津平野の一角で、松山勢は、大和の筒井順慶の兵とをけずった。戦いが始まる前いつものように猩々緋の武者が唐冠の兜を朝日に輝かしな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
行賞としては、この美しい後家さんを賜わりたいということに、内心、織田の宿将どもが《しのぎ》を削ったが、そこは貫禄と言い、功績と言い、順序と言い、柴田に上越する....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
を貶すようなひいき連の投書が、新聞や雑誌をしばしば賑わした。 かれらがこうしてをけずって闘っている最中である。富子と雛吉とが或る富豪の宴会の余興によばれて、....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
にこれを以て新しき芸術の出現と叫び、官営の美術展覧場に賤《いや》しき画工ら虚名の《しのぎ》を削れば、猜疑《さいぎ》嫉妬《しっと》の俗論|轟々《ごうごう》として....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
てるカサネの厚い所を見て、又こう袖を当てまして暫くの間|鋩尖から横手|下物打から、腰刃の辺を見ますると、腰刃みだれ深くいたして丁子乱れに成って居りまして、二尺....
原子爆弾雑話」より 著者:中谷宇吉郎
もっともこれは随分無理な話で、英米の世界一流の学者が集まって、金に飽《あ》かし《しのぎ》を削って研究している方面へT君が一人ではいって行って、その向うが張れ....
鷺娘」より 著者:大倉燁子
の意気込みであったので、仲の好い二人も舞踊の事になるとまるで敵同志のように互いにをけずッていた。が、天分のあるまゆみにはいくら努力しても百合子は足許にも追いつ....