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鎮む
「鎮む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鎮むの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
に逃げを打った。 「さりながらその禍いがすでにあらわれましたる以上は、まずそれを
鎮むる工夫が先きでござりまする。その禍いを見て諸人が悔いあらたむれば天下はおのず....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
んのは》五色糸を畏る、故に燕を食うは水を渡るを忌み、雨を祀るには燕を用う、水患を
鎮むるには鉄を用う、『説文』に竜春分に天に登り、秋分に淵に入る〉。 支那に劣ら....
「花園の思想」より 著者:横光利一
た。夜鴉が奇怪なカーブを描きながら、花壇の上を鋭い影のように飛び去った。彼は心の
鎮むまで、幾回となく、静な噴水の周囲を悲しみのように廻っていた。 ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
化してはおもしろくないのである。 巻第十一 ○ 新室を踏み
鎮む子し手玉鳴らすも玉の如照りたる君を内へと白せ 〔巻十一・二三五二〕 柿本人麿....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
眼である。豊かに結ばれた唇には、刀刃の堅きを段々に壊り、風濤洪水の暴力を和やかに
鎮むる無限の力強さがある。円く肉づいた頬は、肉感性の幸福を暗示するどころか、人間....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
に乗り、ネプツウヌスの三尖杖を持ちて登場。
合唱の群
いかなる荒波をも
鎮むる、ネプツウヌスの
三股の杖を鍛ひしはわれ等なり。
雷の神濃き雲を舒ぶるとき....