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鎮圧
「鎮圧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鎮圧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「土曜夫人」より 著者:織田作之助
も与えられず、ガヤガヤ騒ぎ立てていた矢先、たまたま起った囚人同士の口論が、それを
鎮圧しようとした守衛に向って飛び火して囚人と守衛の間に険悪な空気が高まって行くう....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
怒号と拍手と口笛と足踏みとで、まるで鼎の沸くような騒ぎだった。この急迫せる事態を
鎮圧すべき議長は、まるで置き物のように天井に向いて嘯いていた。それもその筈、彼も....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
どなら、自分たちの作も続々上場して貰いたいとか云う要求を提出されて、井上氏もその
鎮圧に苦しんだとか聞いている。そんな事情で、われら素人の脚本はもう歌舞伎座で上演....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
想定して、 一、汽船にて直ちに東京或は大阪に入るか 二、長崎及熊本を襲い、九州を
鎮圧し後|中原に出るか 三、鹿児島に割拠し、全国の動揺を窺った後、時機を見て中央....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
しようとして居る処へ天草の上津浦から使が来た。曰く、「寺沢家の支城富岡では、宗徒
鎮圧の為に三宅藤兵衛を大将として、上津浦の近く島子志柿辺まで軍勢を指し向けたから....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
て居る。 「九月二十一日、就中土一揆|乱焼失」(『大乗院寺社雑事記』) 加るに
鎮圧に赴いた将士の部下が、却って一揆に参加して諸処に強奪を働いたと云う。 その....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
って、其地の領主木村父子を佐沼の城に囲んだ。そこで氏郷は之を援《たす》けて一揆を
鎮圧する為に軍を率いて出張したが、途中の宿々《しゅくじゅく》の農民共は、宿も借さ....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
全壊” “不可視戦車の音を聞くの記――特派決死記者アーノルド手記” “不可視戦車
鎮圧に出動の第五十八戦車兵団全滅す。空軍の爆撃も無力。
鎮圧の見込全然なし” “怪....
「狂人日記」より 著者:井上紅梅
声の中には義勇と正気がある。親爺とアニキは顔色を失った。乃公の勇気と正気のために
鎮圧されたんだ。 だがこの勇気があるために彼等はますます乃公を食いたく思う。つ....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
政府はほとんど全国の兵を挙げ、加うるに文明|精巧の兵器を以てして尚お容易にこれを
鎮圧するを得ず、攻城野戦凡そ八箇月、わずかに平定の功を奏したれども、戦争中国内の....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
、夢想家であり――道徳的で、しかも不幸な人だった。十字軍精神をもってアイルランド
鎮圧に向かったが、宮廷内の陰謀と、女王の経済と、そして、アイルランド農兵の蛮勇が....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
れいになり、涼しげな月が赤道上の山々のかなたにかかっている。) 雪峰巍立碧雲間、
鎮圧閻浮幾万関、鶴林一夜煙散後、空留唯我独尊山。 (雪の峰があおみをおびて雲の間....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
ある、打捨っておいてくれ、と力を限り払い除けんと※き焦燥るを、栄螺のごとき拳固で
鎮圧め、ええ、じたばたすれば拳り殺すぞ、馬鹿め。親分、情ない、ここをここを放して....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
を受けた特別国会を解散するというがごときは、天下の公器たる解散権を自己政党の内紛
鎮圧に利用せんとするものであり、われら、これは北村君がいうがごとく一種のクーデタ....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
級の人々は、課役を避けて逃亡するものが多く、盗賊到る処に起っても、国司にはこれを
鎮圧するだけの実力と誠意とがなく、人民は国家に依頼して、その生命財産の安全を保護....