鎮座[語句情報] » 鎮座

「鎮座〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鎮座の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
屋上の狂人」より 著者:菊池寛
) 巫女 (以前とはまったく違った声音で)我は当国|象頭山《しょうずざん》に鎮座する金比羅大権現なるぞ。 皆 (義太郎を除いて皆腰を屈めて)へへっ。 巫女....
深夜の市長」より 著者:海野十三
も形もなかった。その代り金庫の棚には大きな馬蹄形磁石が一つ、人を莫迦にしたように鎮座していた。――人々はウムと呻ったきり、互いの顔を見合わせた。 「どうですナ動....
長篠合戦」より 著者:菊池寛
ある。 家康(年三十四)は竹広村弾正山に、三郎信康(年十七)は草部村松尾大明神鎮座の山に布陣した。これが本営であって、左翼の先陣は大久保|忠世兄弟、本多忠勝、....
火星探険」より 著者:海野十三
、火星会長のデニー博士だぜ、なぜこんなところへやって来たのかな」 牛頭大仙人の鎮座するけばけばしい装いの箱車をや少し離れたところから見物していた町の中年の男が....
地獄の使者」より 著者:海野十三
。今のわしの長談義を、君もちゃんと覚えていて下さいよ。……それで、御本尊はどこに鎮座ましますのかな。ああ、あれか。わしより若いくせに、早やこの世におさらばの淡泊....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
で行く、と聞かしっけえ。 途中さまざまの隙ざえで、爺どのもむかっぱらじゃ、秋谷鎮座の明神様、俺等が産神へ届け物だ、とずッきり饒舌ると、 (受取りましょう、ここ....
沼夫人」より 著者:泉鏡花
ち、小松原は胸を打った。 本尊! 本尊! 夢を驚かした本尊は、やあやあその中に鎮座まします――しかも婦の骸骨で、その真白な蔽の中に、襟脚を釣るようにして、ぶら....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
請が、最う大分進行して居るとのお通知がありました。―― 『後十日も経てばいよいよ鎮座祭の運びになる。形こそ小さいが、普請はなかなか手が込んで居るぞ……。』 そ....
人形の話」より 著者:折口信夫
の妻が白帯下にかかったのを嫌って、扉に乗せて流すと、紀州の加太に流れつき、そこに鎮座したという。だから年に一度加太から住吉に戻る式をやる。ちょうど摂津の堺が真中....
小坂部伝説」より 著者:岡本綺堂
にあらずと云っている。播磨名所巡覧図会には「正一位小刑部大明神は姫路城内の本丸に鎮座、祭神二座、深秘の神とす。」とある。それらの考証は藤沢衛彦氏の日本伝説播磨の....
オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
もに前からその地方を領した神で、秦氏は代々その祠官となっていた。古くからその地に鎮座した賀茂の上下の社のごときも、初めはやはり秦人が祭ったので、これは後に女婿鴨....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
の会計がいるため、私の書記長は続いているともいえよう。また私は党のオモシとなって鎮座しているのは苦手である。“雀百まで踊りを忘れず”というべきか、書記長兼アジ・....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
、僕は鉄雄さんに申訳がないがね、昼間中は勉強してくれたまえよ、上ったらすぐ旅館に鎮座さして、誰一人寄せつけないことにするからね。」 「籠城かい。だが君、今日一日....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
してこれを御崇敬になりました。後に天照大神は伊勢の五十鈴川上に伊勢皇大神宮として鎮座ましまし、倭大国魂神は、官幣大社|大和神社として、今も大和に鎮座になっており....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
がってそれをやって遊んだこともある。よく支那人が買いに来ていて番頭さんが片言で「鎮座々々」なんどとやっていた。王テキサイ(字不明)という片腕ない支那人が父のとこ....