鎮西八郎[語句情報] » 鎮西八郎

「鎮西八郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鎮西八郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
回るような、過激な労働時間以外に着ている、唯一の防寒具である。彼らは、また、皆、鎮西八郎為朝《ちんぜいはちろうためとも》が、はめていただろうと思われるような、弓....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
」 「言うなッ、ほざくなッ」 つつうと進み出ると、噛みつくように言ったのは擬い鎮西八郎のあの大兵漢です。 「広言申して、ならばおぬし、見事に十本射当てて見する....
花吹雪」より 著者:太宰治
るのは、源氏の人たちが武術に於いて、ずば抜けて強かったからである。頼光をはじめ、鎮西八郎、悪源太義平などの武勇に就いては知らぬ人も無いだろうが、あの、八幡太郎義....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
これは、御廐《おんまや》の喜三太《きさんだ》を描いたものですな」 「ははあ」 「鎮西八郎鎮西八郎」 そこへ、また押しかけて来た二三の若い者。 「やあ、鎮西八....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
宝子、まるまっちい蝙蝠安《こうもりやす》が出来上る。 「その昔の、おいらの先祖の鎮西八郎為朝公《ちんぜいはちろうためともこう》じゃあねえが、お望みのところを打っ....
鎮西八郎」より 著者:楠山正雄
ももっと強い、それこそ先祖の八幡太郎に負けないほどの強い大将というのは、八|男の鎮西八郎為朝でした。 なぜ為朝を鎮西八郎というかといいますと、それはこういうわ....
初恋」より 著者:矢崎嵯峨の舎
いう養由基、また大炊殿の夜合戦に兄の兜の星を射削ッて、敵軍の胆を冷やさせたという鎮西八郎の技倆、その技倆に達しようと、自分は毎日朝飯までは裏庭へ出て捲藁を射て励....
話の種」より 著者:寺田寅彦
日『東京朝日新聞』) 七十七 人を載せる紙鳶 昔鎮西八郎が大紙鳶にその子を縛して伊豆の島から空に放ったというのは馬琴の才筆によっ....
弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
すると正次は嘲るように云った。 「雉四郎とやら愚千万、昔|保元の合戦において、鎮西八郎|為朝公、兄なる義朝に弓は引いたが、兄なるが故に急所を避け、冑の星を射削....
姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
になるつもりだと問うたところ、八郎はそれに答えて、八郎と名がついているからには、鎮西八郎ぐらいにはなるだろう。と言って大笑いしたという話も栄之助は伝えきいている....
式部小路」より 著者:泉鏡花
火の玉が焼を起して、伊豆の大島へころがり込んで行ったんですって。芝居ですると、鎮西八郎|為朝が凧を上げて、身代りの鬼夜叉が館へ火をかけて、炎の中で立腹を切った....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
りすると荷物を盗まれる虞があるので、実君の発案に従ってちょいとお呪いをしたのだ、鎮西八郎お宿の格である。直ぐ急な登りが始まる、最初の中は偃松が矮いので、岩の上も....