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「鎮護〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鎮護の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
されたのであろう。』などと哂《わら》うものもございました。けれども中には『竜王が鎮護遊ばすあの池に獺の棲《す》もう筈もないから、それはきっと竜王が魚鱗《うろくず....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
か王子《おうじ》とか、由緒《ゆいしょ》のある神を拝むのではない。この島の火山には鎮護《ちんご》のためか、岩殿《いわどの》と云う祠《ほこら》がある。その岩殿へ詣で....
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
東には稲荷、祇園、松尾、大原野の神々を勧請《かんじょう》し奉ること、まさしく国家鎮護悪魔調伏の祈祷と見ました。して、その祈らるる当の相手はこの玉藻でござりましょ....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
倉小十郎や伊達政宗に関聯《かんれん》して、天正十八年、陸奥《むつ》出羽《でわ》の鎮護の大任を負わされた蒲生氏郷《がもううじさと》を中心とする。 歴史家は歴史家....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
読み上げているのか。注意して聞けば、次のような文章を読み上げているのです。 「鎮護国家ノ法タル大元帥御修法ノ本尊、斯法《しほふ》タルヤ則《すなは》チ如来《によ....
寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
内安泰を計るであろうとのことであったということです。 今浅草寺ではこのお狸様を鎮護大使者として祀っています。当時私の父椿岳はこの祠堂に奉納額をあげましたが、今....
パルテノン」より 著者:野上豊一郎
見はるかす形勝の地であるから、アクロポリスはアテナイにとって天下を支配すべき主神鎮護の霊地として尊ばれた。クセノプ※ロスに依って伝えられたソクラテスの言葉に従え....
取舵」より 著者:泉鏡花
音に念ずる時、胴の間の辺に雷のごとき声ありて、 「取舵!」 舳櫓の船子は海上|鎮護の神の御声に気を奮い、やにわに艪をば立直して、曳々声を揚げて盪しければ、船は....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
とある。また延文の『諏訪大明神絵詞』には、根本は酋長もなかりしを、武家その濫吹を鎮護せんために、安藤太というものを蝦夷管領とすともある。異本『伯耆巻』にも、「奥....
屍体と民俗」より 著者:中山太郎
《ウラベ》の勘文《かんもん》により四つに斬って四ヶ所に埋めたが、それでも祟るので鎮護のために宇佐から八幡宮を勧請したのであると伝えている。これなども支解分葬の一....
五重塔」より 著者:幸田露伴
白檀以上合わせて五香、そのほか五薬五穀まで備えて大土祖神埴山彦神埴山媛神あらゆる鎮護の神々を祭る地鎮の式もすみ、地曳き土取り故障なく、さて竜伏はその月の生気の方....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
寺、池後寺、葛城寺)を建立せられた外、諸国にも寺院の配在を奨励せられたのは、国家鎮護の役目とともに、庶民をして和恭の心を発得せしめん御心よりであります。 太子....
三国志」より 著者:吉川英治
は少しもご憂慮なく、一路北平の公孫※をご討伐あって万民|安堵のため、いよいよ国家鎮護の大を成し遂げられんことを万祷しております。 ただ、お詫びせねばならぬ一事は....
三国志」より 著者:吉川英治
先君|破虜将軍にしたがって呉の国を興して以来、ひとえに一命はこの国に捧げ、万代|鎮護の白骨となれば、願いは足る者どもです。然るにいま、呉君におかれては、碌々一身....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
送られて、後三年駅に向った。 金沢柵址の八幡神社は、伝えて八幡太郎義家が、羽州鎮護のために石清水から分霊奉祀したものだという。慶長九年、佐竹義宣社殿改修の時の....