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「鑁阿寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鑁阿寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私本太平記」より 著者:吉川英治
一つ叩いて、 「よし、きっと上手になれよ」 「なります」 「足利ノ庄へ帰ったら、鑁阿寺の女尊堂におられる尼の母者へ、そのとおりにつたえて上げる。……が、ひとの母....
私本太平記」より 著者:吉川英治
小山小山も、秋の昼さがりを、からんとして、萩桔梗に、微風もなかった。 「いつか、鑁阿寺の御霊屋で、置文を御披見なされた折、兄者人は、その場で、あれを焼きすててお....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、終生忘れられませぬ」 「そちは、わしの秘事を、ここで初めて口に出した。――かの鑁阿寺の置文のことまでを」 「殿は、お胸の大事を、この右馬介に知られたりと、お怒....
私本太平記」より 著者:吉川英治
とどろきだった。この屋敷、この大蔵ヶ|谷、はじめての活気なのだ。――家祖家時の“鑁阿寺ノ置文”も高氏の胸のふかいところで呼吸していたのではあるまいか。 「五左衛....
私本太平記」より 著者:吉川英治
和歌集」にさえ載せられたほどなのだ。 家柄といえば、曾祖父|高ノ重氏は、かの、鑁阿寺の置文 を遺して死んだ足利家時につかえていたもので、いわば足利家代々の譜....
私本太平記」より 著者:吉川英治
協しかかる自分を腹だたしく厭いながらも、 「兄者。……思い出してください。直義は鑁阿寺の置文を今とて夢にも忘れてはおりません。兄者には、いつかあれを、お忘れでは....
私本太平記」より 著者:吉川英治
顔をよせた。その一、二|行でもすぐわからずにはいられない物である。家祖家時からの鑁阿寺の置文だった。 尊氏は灯をかざして「はて?」と壁の掛物にむかいあった。 ....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
こと京都、九州。その遥けさを考えると、馬の旅でも、千里の感がしのばれる。 まず鑁阿寺を訪ねた。足利市の街中である。濠は旧態をのこしているが、古図に見える林泉や....