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鑑
「鑑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鑑の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「葱」より 著者:芥川竜之介
い、薩摩琵琶《さつまびわ》も出来ると云う才人だから、どれが本職でどれが道楽だか、
鑑定の出来るものは一人もいない。従ってまた人物も、顔は役者のごとくのっぺりしてい....
「野呂松人形」より 著者:芥川竜之介
るフィレンツェの生活を知らなかったとしたら、自分は神曲を、今日《こんにち》の如く
鑑賞する事は出来なかったのに相違ない。自分は云う、あらゆる芸術の作品は、その製作....
「沼地」より 著者:芥川竜之介
た。彼は私が私の不明を恥じるだろうと予測していたのであろう。あるいは一歩進めて、
鑑賞上における彼自身の優越を私に印象させようと思っていたのかも知れない。しかし彼....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
に苦しまなければ、この無気味な芸術などと格闘する勇気は起らなかったかも知れない。
鑑賞
芸術の
鑑賞は芸術家自身と
鑑賞家との協力である。云わば
鑑賞家は一つの作品....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
《えんかくせんせい》(王時敏《おうじびん》)や廉州先生《れんしゅうせんせい》(王
鑑《おうかん》)も、それぞれ因縁《いんねん》がおありなのです」
王石谷はまた茶....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
》にでもなった日には、板倉家七千石は、そのまま「お取りつぶし」になってしまう。殷
鑑《いんかん》は遠からず、堀田稲葉《ほったいなば》の喧嘩《けんか》にあるではない....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
中から、ついに「さまよえる猶太人」に関する伝説を発見する事が出来た。その古文書の
鑑定その他に関しては、今ここに叙説《じょせつ》している暇《いとま》がない。ただそ....
「或る女」より 著者:有島武郎
わしていた人力車の上の膝掛《ひざか》けをはぐって、蹴込《けこ》みに打ち付けてある
鑑札にしっかり目を通しておいて、
「わたしはこれから歩いて行くから、この手紙をこ....
「或る女」より 著者:有島武郎
かなりの注文も相当の眼識も持ってはいたが、絵画や書の事になると葉子はおぞましくも
鑑識の力がなかった。生まれつき機敏に働く才気のお陰で、見たり聞いたりした所から、....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
れることなく掴まねばならぬ。若しそれらを掴むのが不可能のことならば、公平な観察者
鑑賞者となって、両極の持味を髣髴して死のう。 人間として持ち得る最大な特権はこ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
その領地の人民の心によほど深い感動を与えたようでございました。『小櫻姫は貞女の亀
鑑である』などと、申しまして、私の死後に祠堂を立て神に祀ってくれました。それが現....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
不穏当である。精確に神を定義し得た文字は、世界の何所にも見出されない。 ここに
鑑みる所があって、われ等は神の真理の一部を伝えるべく、新たに特派されたのである。....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
は、我々友人の間にさえ打ち消し難い事実である。(天下に作家仲間の友人程、手厳しい
鑑賞家が見出されるであろうか?)この事実の存する限り、如何に割引きを加えて見ても....
「滝田哲太郎氏」より 著者:芥川竜之介
、僕の見た限りでは滝田コレクションは何と言っても今人の作品に優れていた。尤も僕の
鑑賞眼は頗る滝田君には不評判だった。「どうも芥川さんの美術論は文学論ほど信用出来....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
物だったが、その他に、コットン・マザー老の「魔術の歴史」と、ニューイングランド年
鑑一冊と、夢と易についての書物一冊があった。この最後の本には大判の洋罫紙が一枚は....