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「鑑みる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

鑑みるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
たものであり、当時の常識とも言うべき大義名分の声に聴いて幕府方においてもいささか鑑みるところのあった証拠であり、王室に対する過去の非礼を陳謝する意味のものでもあ....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
匂い袋を忍ばせておる。 それから衣服はどれも裾長に着て、舳へ立っている女の姿に鑑みると、足は内わで、襟を厭味でない抜き衣紋にしている。 尤もこのぬき衣紋とい....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
不穏当である。精確に神を定義し得た文字は、世界の何所にも見出されない。 ここに鑑みる所があって、われ等は神の真理の一部を伝えるべく、新たに特派されたのである。....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
熟だ。『観見』の業が定まっていませぬ。『観』とはなんぞや? 答えましょうかな。『鑑みる』ということでござる。『見』とはなんぞや? 答えましょうかな。『直ちに見る....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
院の西の空地へ、吉岡流兵法の振武閣というものを建築するという案で――社会の実態を鑑みるに、いよいよ武術は旺になり、諸侯は武術家を要望している。この際、多くの後進....
社大党はファッショ化したか?」より 著者:戸坂潤
会大衆党が一般民衆の政治的に覚醒した部分から多大の期待を持たれているという事情に鑑みると、それの所謂「ファッショ化」という特色づけは、或いはこの期待に対する裏切....