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鑒
「鑒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鑒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
すみやかにお下げ渡し然るべし。江戸旗本早乙女主水之介、天譴《てんけん》を加えて明
鑒《めいかん》を待つ」 ぺたりとその血書の一札を磔柱に貼っておくと、 「いかい....
「草枕」より 著者:夏目漱石
あ》げて彼らの動作を芸術の方面から観察する事が出来る。余念もなく美か美でないかと
鑒識《かんしき》する事が出来る。 ここまで決心をした時、空があやしくなって来た....
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
一の欲求を有っていても、直にこれが意志の決行となるのではない、これを客観的事実に
鑒《かんが》み、その適当にして可能なるを知った時、始めて実行に移るのである。前者....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
すべきである、右の手の為すことを左の手に知らしむべからずである、然れば隠れたるに
鑒たまう神は天使と天の万軍との前に顕明に報い給うべしとのことである（同六章四節）....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
捲かれて居るより、愛妾寵臣の側に居た方が快適であるし、亦安全であるに違いない。殷
鑒遠からず、現に嘉吉元年将軍｜義教は、重臣赤松｜満祐に弑されて居るのである。 ....
「骨董」より 著者:幸田露伴
「近ごろ大した物を手に入れましたが、それは乃ち唐氏の旧蔵の名物で、わざとにも御評
鑒を得たいと思っておりましたところを、丁度御光来を得ましたのは誠に仕合せで」とい....
「博士問題の成行」より 著者:夏目漱石
ます。 「最後に小生は目下｜我邦《わがくに》における学問文芸の両界に通ずる趨勢に
鑒《かんが》みて、現今の博士制度の功《こう》少くして弊《へい》多き事を信ずる一人....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
違いまして抜身を振※されたら、本当に危険ではありませんか。今此のお侍も本当に刀を
鑒るお方ですから、先ず中身の反り工合から焼曇の有り無しより、差表差裏、鋩尖何や彼....
「呉秀三先生」より 著者:斎藤茂吉
理から出発して形而上学の諸問題に触れ精神の本態に言及されたものであるが、「万象ヲ
鑒識スルノ興奮ハ視官ニ於テ最盛ナリ。光線ノ発射ト色沢ノ映昭トハ吾人ノ終身求メテ已....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
た。歌は句々緊張し、寧ろ悲痛の声ということの出来る程であり、長歌には、「聞く人の
鑒にせむを、惜しき清きその名ぞ、凡に心思ひて、虚言も祖の名｜断つな、大伴の氏と名....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
し、高麗命を拒ぎ、天討再び加う。伝世百一朝にして殄滅す。豈に逆天の咎徴、衝大の明
鑒に非ずや。況や爾は海外の小邦、高麗の附国、之を中国に比すれば一郡のみ。士馬芻糧....
「穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
待賢門は青色の土牛をたつ。美福朱雀門には赤色なり。談天藻璧門は白色なり。安嘉偉｜
鑒《かん》門には黒色なり。郁芳皇嘉殷富達智の四門には、黄色を立つるなり（中略）。....
「粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分）」より 著者:三遊亭円朝
取られ、言い訳なさに万年橋へ目標を残して身を投げて死んだろうかと云うのは、此方の
鑒定だよ」 重「へえ、あの野郎……あの野郎、誠に申訳もございません、何んと何うも....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
事件であったのかよくはわからぬが、「小右記」長和三年四月二十一日条に、 口。聖人
鑒戒而已。 とあるのは、彼らが市中往来の婦人の市女笠を切ったことを咎めたので、け....
「春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
双紙絵本がある。一は為永春水の『絵入教訓近道』で、一は式亭蔵書印のある『赤本智恵
鑒』である。何時何処で父が購求したのか、つい聞洩して仕舞ったが、或は祖父の江戸土....