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鑰
「鑰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鑰の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
張《しんばり》をかって置いて表を覗《のぞ》くと人が居る様子だから、確《しっか》り
鑰《かきがね》を掛けて燈光《あかり》を消し、庖丁の先で箪笥の錠をガチ/\やって漸....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
又|終である、今あり昔あり後ある全能者である(黙示録一章八節)、故に陰府と死との
鑰(秘密)を握り今ある所の事(今世の事)と後ある所の事(来世の事)とを知り給う(....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
と読む人もあるがここには「仁ならず」として引用してある。 三四 大師作、『秘蔵宝
鑰』の序より。 三五 梵――インドの波羅門教における最高原理。 三六 花をのみ…....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
件に凄惨な光を注ぎ入れている、あの鍵孔のある門の事ですわ。そこに、黒死館永生の秘
鑰があるのです」
「それを、もう少し具体的に仰言って頂けませんか」
「それでは、....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
かもわからないのです。さすがは文豪です。うまい表現をしたものです。弘法大師は『宝
鑰』という書物の中で、「生まれ、生まれ、生まれ、生まれて、生の始めに暗く、死に、....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
気に復った頃には、そこらに何者の姿もみえなかった。部屋の入口をあらためると、扉の
鑰は元のままで、誰も出入りをしたらしい形跡もなかった。 「もしや夢か」 自分が....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
みました。 太「こりゃア機みも機んだので、迚も助かりそうは無い……まアこれ表の鎖
鑰を掛けろ、誰も這入っては来まいが、若し来ては成らぬから締りをして参れ、これ誠に....
「小翠」より 著者:田中貢太郎
というと承知した。そこで従者をやって夫人に知らした。夫人は驚いて轎に乗ってゆき、
鑰を啓けて亭に入った。小翠は趨っていって迎えた。夫人は小翠の手を捉って涙を流し、....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
いた。)――彼女は驚くべき洞察力によって、鎧《よろい》の隙間《すきま》を、魂の秘
鑰《ひやく》たる欠点弱点を、たちまちのうちに見出し、秘訣《ひけつ》を握ることを、....
「狂人日記」より 著者:井上紅梅
ふんづかまえて家へ連れて行った。家の者はわたしを見ても知らん振りして書斎に入ると
鑰を掛け、まるで鶏鴨のように扱われているが、このことはどうしてもわたしの腑に落ち....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
に、嫉妬を感じたからなんですって。ねえ如何、それがもしかしたら、この事件永生の秘
鑰かも知れませんわ。それに、もし私だったら――もし柱を震わすような、魔法が出来る....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
の程度、教材の分量は仮令今日に比し幾分低減すとも、直ちに知識の宝庫を示しこれが秘
鑰を授くるは限りあり、固定知識を多量に授けて応用に苦しましむるに優れり。現実の知....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
までも届く進歩だろうよ。
君に言うがな、過去の時代々々は我等のためには
七つの鎖
鑰を施した巻物だ。
君方が時代々々の精神だと云うのも、
それは原来その時代々々が....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
の子孫も、禁裏御用の絵符を伝えているという。享保四年の「弾左衛門書上」(「江都官
鑰秘抄」引)にも、「禁中様御召|藺金剛、大和国長吏指上、御扶持代物にて頂戴仕候。....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
る」と論じている。 機動主義の法則を発見するを目的として地理学研究盛んとなり鎖
鑰、基線、作戦線等はこの頃に生れた名称であり、軍事学の書籍がある叢書の中の数学の....