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鑷
「鑷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
鑷の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼻」より 著者:芥川竜之介
ある。弟子の僧はこれを見ると、足を止めて独り言のようにこう云った。
――これを
鑷子《けぬき》でぬけと申す事でござった。
内供は、不足らしく頬をふくらせて、黙....
「恩を返す話」より 著者:菊池寛
輩はなんともいわなかった。惣八郎はと見ると、篝火《かがりび》の火影《ほかげ》で、
鑷《けぬき》を使っていた。惣八郎は今日のできごとを誰にも披露しなかったのだ、と思....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
の請求もソーントンをもって最後とすることとなった。 三九 板倉の茶臼、大岡の
鑷 板倉周防守重宗は、徳川幕府創業の名臣で、父勝重の推挙により、その後《の》ち....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
男。突っ立ったまま横柄な口調で、 「ご用ってのは、いったいなんです。柳川鍋の中へ
鑷《けぬき》でも入っていましたか」 ナメたようなことをいう。 とど助は、落着....
「木曽の怪物」より 著者:岡本綺堂
ねると、旦那らしい人が山の上を指さして、アレ御覧なさい、アノ坊さんの担いでいる毛
鑷の大きい事、実に珍らしいと云う。ハテ可怪な事をいうと思いながら、指さす方を見あ....