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長き眠り
「長き眠り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長き眠りの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源おじ」より 著者:国木田独歩
びこ》はかすかに応《こた》えせり。翁は久しくこの応えをきかざりき。三十年前の我、
長き眠りより醒《さ》めて山のかなたより今の我を呼ぶならずや。 老《としより》夫....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
分上下に押し分けつつ開きし目のうちいかにも春がすみのかけたるごとく、前の世からの
長き眠りがとんと今もってさめぬようなり。 今何かいいつけられて笑いを忍んで立っ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ございます。無明がそもそも十二因縁の起りだとか承ったことがございます。いつの世に
長き眠りの夢さめて、驚くことのあらんとすらん、と西行法師が歌に咏みましたというこ....
「田舎がえり」より 著者:林芙美子
しはトランクから啄木歌集を出してあっちこっちめくってみた。 百年《ももとせ》の
長き眠りの覚めしごと ※呻《あくび》してまし 思ふことなしに 山の子の 山を思ふ....