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「長兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

長兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
屋の身代八分は、その人の働きだったと言う。体量も二十一貫ずッしりとした太腹で、女長兵衛と称えられた。――末娘で可愛いお桂ちゃんに、小遣の出振りが面白い……小買も....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
、と幾干か差引くか、と念を推したげで、のう、ここらは確でござりました。 幡随院長兵衛じゃ、酒を振舞うて銭を取るか。しみったれたことを云うな、と勝った奴がいきり....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
へ乗出し、小石川は伝通院前の伊勢長といえばその頃の山の手切っての名代の質商伊勢屋長兵衛方へ奉公した。この兄が後に伊藤八兵衛となり、弟が椿岳となったので、川越の実....
発明小僧」より 著者:海野十三
八三四号(類別、第九十六類九、飲食物製造機雑)――出願人、山形市×澄町吹張、伊×長兵衛氏。 この芋焼器の「作用と効果」というのが、実に名文で、一読、やき芋屋へ....
叔父と甥と」より 著者:岡本綺堂
寂し。 小春日や障子に人の影も無く 十一月二日、明治座の初日、わが作『小栗栖の長兵衛』を上場するに付、午頃より見物にゆく。英一世にあらば、僕も立見に行こうなど....
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
四 仲の町の立花屋では、佐野のお大尽が不意に乗り込んで来たのに驚いた。亭主の長兵衛は留守であったが、女房のお藤がころげるように出て来て、すぐに二人を二階へ案....
久保田米斎君の思い出」より 著者:岡本綺堂
ば長くなるから、臨機応変でやって行くということになります。 私の書いた『幡随院長兵衛』の芝居、あれは米斎君の方から、今度の芝居は湯殿が出ますか、という御尋ねが....
女侠伝」より 著者:岡本綺堂
、つまり女の侠客だ。」と、K君は最後に説明した。「日本で侠客といえばすぐに幡随院長兵衛のたぐいを連想するが、シナでいう侠客はすこし意味が違う。勿論、弱きを助けて....
廿九日の牡丹餅」より 著者:岡本綺堂
うとするお熊を、千生は又よび留めた。 「いや、お若けえの、待って下せえやし。と、長兵衛を極めるほどの事でもねえが、見すみす無駄と知りながら、汗をたらして韋駄天は....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
かかるのですから、昼は格別、夜はどうも心持のよくない所です。芝居で見ると、幡随院長兵衛と権八の出合いになって『江戸で噂の花川戸』なんて云うから、観客《けんぶつ》....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
役《たちやく》にもなりますよ。はははははは」 恐らく其の当時、半七老人は幡随院長兵衛の二代目にでもなったような涼しい顔をして、いい心持そうに反《そ》り返ったのであろうと察せられた。....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
が長いので、つい出おくれていましたが、忘れもしない嘉永二年、浅草の源空寺で幡随院長兵衛の三百回忌の法事があった年でした。長兵衛の法事は四月の十三日でしたが、この....
番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
断わっておきたい。殊にこの年の正月、木挽町の山村座の木戸前で、水野の白柄組と幡随長兵衛の身内の町奴どもと、瑣細のことから衝突を来したのが根となって、互いの意趣が....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
。 ○六月、中村座の二番目「梅雨小袖昔八丈」を初演。菊五郎の髪結新三、仲蔵の家主長兵衛と弥太五郎源七、いずれも好評。 ○九月、河原崎権之助は市川|三升と改名。 ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
出来るが、馴染の薄い狂言や新狂言の場合には容易に見当が付かない。加藤清正とか家主長兵衛とか書いてあっても、その清正や長兵衛が果たして登場するのかどうだか判らない....