長口上[語句情報] » 長口上

「長口上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

長口上の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
あらためて五円にして貸してくれるわけにはいくまいかな」 「いいとも」 園はその長口上を少しまどろこしそうに聞いているらしかったが、人見の言葉が終るとすぐにこう....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
て、一切取り飾りなどは御座なく候。」 右の通り申し上げ候事 これがハリスの長口上だ。 この先着のアメリカ人が教えたことは、よい意味にも悪い意味にもこの国....
十二支考」より 著者:南方熊楠
煩悩《ぼんのう》を貯え来った年少丈夫、一瞥《いちべつ》してすなわち迷惑せざらんと長口上で讃《ほ》めて居るから、素覿《すてき》無類の美女だったらしい。諸国の大王、....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
なこと二つあり 女の世話のないのと 牢屋の酒とたばこ へたな演説には、きっと長口上の、何やかの申しわけの前置きがある。歌だってやはりそうだろう。と、まず前置....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ギターとマンドリン、それに合わせて歌いまするそのあでやかな人と音色《ねいろ》……長口上は恐れあり、早速ながら演芸にとりかからせまする」 春日長次郎はかなりの能....