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長嘆息
「長嘆息〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長嘆息の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「原爆回想」より 著者:原民喜
杯ずつ配らせた。すると次兄は、「ああ、こんなにおいしいものが世の中にあるのか」と
長嘆息した。このミルクと砂糖の混っているオートミイルの缶は、用意のいい亡妻がずっ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
往左往するばかり……。
それもやがて。
暗黒《やみ》の水面に栄三郎を見失って
長嘆息、いたずらに腕を扼《やく》しながら三々五々散じてゆく。
「ナア乾雲! てめ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
を言われても平気です。
対馬守も、暗然として宗匠を見下ろしていたが、ややあって
長嘆息。
「ああ、やはり年齢《とし》じゃ。シッカリしておられるようでも、もう耄碌....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
甚だ遺憾に候。おれが困ると餓死するばかりで人が困るとおれが金を出すばかりかなあと
長嘆息を洩らし茲に御返事を認め申候。頓首。 七月一日金 鮟鱇や小光が鍋にち....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
へ落ちて即死」 再び金兵衛ゾクゾクと慄えて「ああこの家も長いことはあるまい」と
長嘆息する。 これがその二席――。 まことに戦慄《スリル》のほども新鮮そのも....