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長嘯
「長嘯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長嘯の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「山月記」より 著者:中島敦
当時声跡共相高 我為異物蓬茅下 君已乗※気勢豪 此夕渓山対明月 不成
長嘯但成※ 時に、残月、光|冷《ひや》やかに、白露は地に滋《しげ》く、樹間を渡....
「草枕」より 著者:夏目漱石
になれる。独《ひとり》坐幽篁裏《ゆうこうのうちにざし》、弾琴《きんをだんじて》復
長嘯《またちょうしょうす》、深林《しんりん》人不知《ひとしらず》、明月来《めいげ....
「若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
思汗《ジンギスカン》 (馬上に剣を引き抜き進軍!) 騒然たる物音の中に、猛虎の
長嘯《ちょうしょう》。汪克児《オングル》が何度も馬から転げ落ちている。幕。 ....
「Liber Studiorum」より 著者:寺田寅彦
ーの様子をしたりしている。もう一人は悠然としてズボンのかくしに手を入れ空を仰いで
長嘯漫歩しているふぜいである。空はまっさおに、ビルディングの壁面はあたたかい黄土....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
の七人の賢者達のことを想い浮べている。………(沈黙) (ひとりで恍惚として) 独
長嘯 深林人不 (独り言のように)……竹里ノ館か、……知ってるだろう? 王維の詩....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
詩的感銘が弱って来る。この句は「酒肆に詩うたふ」によって、如何《いか》にも秋風に
長嘯《ちょうしょう》するような感じをあたえ、詩としての純粋感銘をもち得るのである....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
出られて哀れなり。されば朝市のふるものあつかひよと人いふめれど、たゝにやはとて、
長嘯子《ちょうしょうし》のえらび玉《たま》へる諸虫歌合せの跡を追《おっ》て、恋の....