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長塚節
「長塚節〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長塚節の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「長塚節氏の小説「土」」より 著者:夏目漱石
気の毒である。時と場合の許す限りそういう弊は矯正《きょうせい》したい。「朝日」に
長塚節氏の「土」を掲げるのも幾分か此主意である。 二三年前節氏の佐渡記行を読ん....
「「土」と当時の写実文学」より 著者:宮本百合子
めて提唱した文学者として正岡子規、高浜虚子や『ホトトギス』派のことは出て来るが、
長塚節のことはとりたてて触れられていない。 明治十二年に茨城県の国生という村の....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
て、その独特な条件の上に明治の新文化が開花させられたのであるが、文学に於いては、
長塚節の「土」を一つの典型とするのみで、土の文学を唱道する作家たちの活動や大正年....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
出したのであった。 日本に流れ入った自然主義の思潮は、辛うじて藤村の「破戒」や
長塚節の「土」を記念としてもったのであったが、婦人作家の中からは、同じような意味....
「旧師の家」より 著者:若杉鳥子
随分と永いことだった。 その麓には筑波根詩人といわれている横瀬夜雨氏がいた。故
長塚節氏がいた。 そこから五六里の距離にある故郷|枕香の里(古名)の青年間にも....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
主なる者では、伊藤左千夫氏、森田義郎氏、香取秀真《かとりほずま》氏、蕨真一郎氏、
長塚節氏、岡|麓《ふもと》氏等である。また赤木|格堂《かくどう》氏と五百木良三氏....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
咲枝宛 改造日本文学全集中「独歩」「漱石」「藤村」 春陽堂明治大正文学全集『
長塚節集』 アンドレ・ジイド*『一粒の麦もし死なずば』 『....
「島木赤彦氏」より 著者:芥川竜之介
島木さんは大分憔悴していた。従って双目だけ大きい気がした。話題は多分刊行中の
長塚節全集のことだったであろう。島木さんは談の某君に及ぶや、苦笑と一しょに「下司....
「農民文学の問題」より 著者:黒島伝治
いる。島崎藤村の「千曲川のスケッチ」その他に、部分的にちょい/\現れているのと、
長塚節の、農民文学を論じる時にはだれにでも必ずひっぱりだされる唯一の「土」以外に....
「明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
進行をつゞけた写生派、余裕派、低徊派等の諸文学(夏目漱石などその門下、高浜虚子、
長塚節、永井荷風、谷崎潤一郎等)については、森鴎外が、軍医総監であったことゝ、後....