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長官
「長官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長官の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
《どうき》などの高ぶった覚えはない。ただやはり顔馴染みの鎮守府《ちんじゅふ》司令
長官や売店の猫を見た時の通り、「いるな」と考えるばかりである。しかしとにかく顔馴....
「国貞えがく」より 著者:泉鏡花
るのに、 「ああっ、」といって腰をのめらして行った。……御威勢のほどは、後年地方
長官会議の節《せつ》に上京なされると、電話第何番と言うのが見得《みえ》の旅館へ宿....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
も同一だ。前から居る下役の媽々ども、いずれ夫人とか、何子とか云う奴等が、女同士、
長官の細君の、年紀の若いのを猜んだやつさ。下女に鼻薬を飼って讒言をさせたんだね。....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
対し深厚なる敬意を表するものなり。 昭和十×年五月十三日 聯合艦隊司令
長官 海軍大将男爵 大鳴門正彦 (とうとう、清二は殺られたか!) 「旦那」郵吉が....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
なのである、という風に持って行くべきじゃ」この説まことに尤もである。最近では遠藤
長官が、この奪還論を掲げるに至った。 ◯昨十三日午前零時頃、久方ぶりに敵B29、....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
そこでは、これまた、得意の絶頂にある油蹈天学士が待っていた。彼は、この重工業地帯
長官ということになっていて、かの金博士の発明になる人造人間戦車の部分品の製造監督....
「火薬船」より 著者:海野十三
の根拠地でもある。 フランスの守備軍司令部に属する警備庁の、奥まった一室では、
長官アンドレ大佐以下の首脳部があつまって、しきりに会議の最中である。 「おい。た....
「怪塔王」より 著者:海野十三
もってきた怪電波のでている地点のしらべを、一切、艦隊旗艦にしらせました。 司令
長官はこのことを聞かれると、すぐさま勿来関へむけて、偵察機隊をむけるよう命令をだ....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
たたきつぶしてしまう」 「ふふん。話だけはおもしろい。この遊撃艦隊をひきいていく
長官は、誰だ。もちろん、わたしにそれをやれというんだろう」 リーロフ大佐は、先....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
た」 「しかしなあ長谷部。そこのところをよく考えおかないじゃ、未来の連合艦隊司令
長官というわけにはゆかないよ」 「うふ、未来の連合艦隊司令
長官か、あっはっはっ。....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
が志を得られなかったのではない。パデレフスキーも日本に生れたら大統領は魯か文部の
長官にだって選ばれそうもない。ダンヌンチオも日本だったら義兵を募る事も軍資を作る....
「北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
な徹視力を持つ政治家は遂にあの土地には来てくれないのだろうか。 最初の北海道の
長官の黒田という人は、そこに行くと何といっても面白いものを持っていたようだ。あの....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
また、国際情勢を見れば、アイゼンハワー将軍のアメリカ大統領就任、ダレス氏の国務
長官就任、その巻きかえし外交の進展、ソ連スターリン首相の死、マレンコフ新首相の就....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
い出は多い。 二十二年片山社会党内閣が成立し、当時の西尾書記長が国務大臣兼官房
長官として入閣した。私はこのとき、西尾書記長の後を引受けて書記長代理を八ヵ月つと....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
除して先ず入城、順天府署に警務所を設け、当時公使館附武官であった柴五郎大佐が警務
長官となった。 柴大佐は後の柴大将であるが、大将の恩威並び行なう善政は全く北京....