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「長尺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

長尺の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:海野十三
つかなかった。ああ、突然の駭き。それはどこからうつしたものか、彼と妻君との戯れが長尺物になって、スクリーンの上にうつし出されたではないか! 「呀ッ。――」 と....
丹下左膳」より 著者:林不忘
を二十三歳から四十歳までの婦女子に与えて、これを一か月間に白布《はくふ》一反ずつ長尺《ちょうじゃく》に織りあげさせ、布《ぬの》の端にその村の地名を書き、それぞれ....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ろの「万有進化の実況」とも題すべき、数億年、乃至、数百億年に亘るであろう恐るべき長尺の連続映画のようなものである。すなわちその映画は、胎児自身の最古の祖先となっ....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
はこの不気味を夏の緑蔭に味わうのが好きである。そこには女一代の古びたるフィルムの長尺物を感じることさえ出来る。 さて、近代的交通機関とその宣伝の行届く限りの近....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ポウリエの寒駅で、はじめて常盤樹でない緑の色を見る。 野と丘と白樺の林と斑雪の長尺フィルムだった。 家。炊事のけむり。白樺。そこここに人。 吸口のながい巻....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
いひとりよがり――AH! 私のろんどんは瑕だらけな緩動映画の、しかもやり切れない長尺物だ。テンポのおそい荘重なJAZZ――この滑稽な矛盾こそは現代の英吉利だ!―....
人間山中貞雄」より 著者:伊丹万作
壱岐守」であつた。作品としては特に感心したところはなかつたが、とにかく十何巻かの長尺物を退屈させずに見せたのは相当の腕達者だという印象を受けた。それからのちも山....