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長局
「長局〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長局の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
人で歩くのは結句用心になります。或日お客来で御殿の方は混雑致しています時、大藏が
長局の塀の外を一人で窃かに廻ってまいりますと、沢山ではありませんが、ちら/\と雪....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
う奥女中の部屋子であったという。姉小路というからには、上臈であっただろう。然らば
長局の南一の側に、五百はいたはずである。五百らが夕方になると、長い廊下を通って締....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
女ばかり、そこへ附け込んだ鼠小僧、女ばかりのところを二度荒したってね。一ぺんは、
長局《ながつぼね》の部屋という部屋の障子へ一寸ぐらいずつの穴があけてあった、そこ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が、素早く身をかわしてしまう。
九
この晩、二の丸御殿の
長局《ながつぼね》で、奥女中たちがかしましい。
誰いうとなく、この名古屋城の城....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
とであるのに、その女の人は長い裲襠《うちかけ》の裳裾《もすそ》を引いて、さながら
長局《ながつぼね》の廊下を歩むような足どりで、悠々寛々《ゆうゆうかんかん》と足を....