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「長技〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

長技の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
ションが上手であったことは、同情のない喜多村※庭が、台帳を読むのが寿阿弥の唯一の長技だといったのを見ても察せられる。 五郎作は奇行はあったが、生得酒を嗜まず、....
連城」より 著者:田中貢太郎
て、 繍線|挑し来たりて生くるを写すに似たり 幅中の花鳥自ら天成 当年錦を織るは長技に非ず 倖に廻文を把りて聖明を感ず としてあった。連城はその詩を見て喜んで....
」より 著者:森鴎外
にそれを受け取って、穿いていた下駄を脱ぎ棄てて、肱掛窓へ片足を掛けた。体操は彼の長技である。左の手はもう庇の腕木を握っている。岡田は庖刀が新しくはあっても余り鋭....
三国志」より 著者:吉川英治
にあずかって面はゆい。予は武人だが、弓矢の技などは元来得手としないところだ。予の長技は、むしろ三軍を手足の如くうごかし、治にあっては億民を生に安からしめるにある....
私本太平記」より 著者:吉川英治
楠木勢の戦術は、今日までおおむね、これをくり返して来たのである。 関東武者の長技は、馬と弓だが、その二つともここでは用をなさなかった。 また楠木方に何百倍....