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長揖
「長揖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長揖の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虎媛」より 著者:田中貢太郎
を荒あらしく開けて、赤い冠をつけ白い着物を着た老人が入ってきた。老人は焦生を見て
長揖した。焦生は老人の顔に注意した。隻方の眼が眇になっている老人であった。 「私....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ーゴーてふ下女、座敷の真中に坐せる主婦に鶏卵一つ進《まい》らする途中、客人を見て
長揖《ちょうゆう》する刹那、屁をひりたくなり、力《つと》めて尻をすぼめる余勢に、....
「織成」より 著者:田中貢太郎
。柳は驚いていった。 「お前は織成か。」 女は口もとを掩って微かに笑った。柳は
長揖の礼をとっていった。 「お前は神か。早くほんとうのことをいってくれ、俺を惑わ....
「三国志」より 著者:吉川英治
った。一行は荊州の城下に別れを告げ、やがて数里を来ると、ひとりの高士が彼の馬前に
長揖して告げた。 「先頃城内で、※越が劉表に説いていました。――的盧は凶馬と――....
「三国志」より 著者:吉川英治
うわさを聞いていたからである。※統はやがて導かれてきた。しかし堂に迎えられても、
長揖して拝すでもなく、すこぶる無作法に佇立しているので、 「はて、このような男が....