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「長明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

長明の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古代国語の音韻に就いて」より 著者:橋本進吉
がなかった。ですから「ン」を書かなかったと考えられます。平安朝の末でありますが、長明《ちょうめい》の『無名抄《むみょうしょう》』に、こういう書きにくい音は省いて....
悪魔祈祷書」より 著者:夢野久作
かりしてくれなくちゃ困る」 てえ御立腹なんで……成る程、よく読んでみますと鴨の長明の方丈記の英訳なんで。ハッハッハッ。ドッチが原書なんだか訳がわかりませんや。....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
本の文人は東京の中央で電灯の光を浴びて白粉の女と差向いになっていても、矢張り鴨の長明が有為転変を儚なみて浮世を観ずるような身構えをしておる。同じデカダンでも何処....
日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
らな自然観と相調和するところのあるのもその一つの因子ではないかと思うのである。鴨長明の方丈記を引用するまでもなく地震や風水の災禍の頻繁でしかも全く予測し難い国土....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
までが変って往くものと見える。自分も四十の坂を越えて、やっと解脱の念が起きた。鴨長明は蝸牛のように、方丈の家を洛中に引っ張りまわし、自分は蟹のように他人の掘った....
丹下左膳」より 著者:林不忘
乱れさせて、若殿のあとを追う。 木母寺《もっぽじ》には梅若塚《うめわかづか》、長明寺《ちょうみょうじ》門前の桜餅、三囲神社《みめぐりじんじゃ》、今は、秋葉《あ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
さ》のように背の低いがっちりさです、かたくて。 この頃わたしは屡※思います。鴨長明でなくても東西の賢人たちは、人間があかずくり返す破壊と建設を、ただその反覆に....
黄泉から」より 著者:久生十蘭
りにまいりましたのよ。いつも六阿弥陀のほうから帰るのですけど、きょうはなにげなく長明寺のほうへ曲りますと、すっかりわからなくなって、このへんをいくどもぐるぐる廻....
二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
狂人となることを恐れてはなりません。 *102 人麿を、紫式部を、鴨長明を、西行を、芭蕉を、西鶴を、彼らのいずれをもわれわれは狂人と呼びはしまい。し....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
かった。二葉亭も根が漢学育ちで魏叔子や壮悔堂を毎日繰返し、同じ心持で清少納言や鴨長明を読み、馬琴や京伝三馬の俗文学までも究め、課題の文章を練習する意で近松や馬琴....
手長と足長」より 著者:喜田貞吉
・奥州にはことに手長の社が多い。中にも有名なのは磐城宇多郡(今相馬郡)新地村の手長明神で、これは貝塚と関係のある神らしい。奥羽観蹟聞老志に、 新地村の中に農家あ....
法然行伝」より 著者:中里介山
の政治に従わなかった。この明石の源内武者定明という者は、伯耆守《ほうきのかみ》源長明という者の嫡男で堀川院御在位の時の滝口《たきぐち》の武者であったが、ここの預....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
の三兄弟、『金葉集』を撰んだ源俊頼の子の歌林苑の俊恵、少し若手では『方丈記』の鴨長明など、この時代の有名な歌人は多く世捨て人であったか、世捨て人になったかした。....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
とあるのはその一例である。また彼らは、仲間同士の階級意識もかなり濃厚であった、鴨長明の「発心集」に、京都清水坂の坂の者の事について、興味ある話が見えている。或る....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
?」 僕「これですか? これは『方丈記』ですよ。僕などよりもちょっと偉かった鴨の長明という人の書いた本ですよ。」....