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「長時間〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

長時間の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
慈悲」より 著者:岡本かの子
リン弾きを室内へ招じ、暖い喰べものを与え、ストーヴの火をどんどん焚き足《た》して長時間吹雪のなかにさすらってこごえて来た乞食の老爺の体をあたためて遣りました。 ....
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
おり一日に三十分に限られることになった。しかし大統領は、何か折さえあれば、もっと長時間かけることにして、国民のたましいを完全に取りあげたいものだと思っていた。さ....
振動魔」より 著者:海野十三
蒲団の位置もキチンと整頓していて、シャーロック・ホームズならずとも、お芳は相当|長時間の予定で外出したらしいことがわかった。だが、それにしては、何という不用心な....
壊れたバリコン」より 著者:海野十三
、自宅ヘ一報ヲ乞ウ。予ハ決死ノ覚悟ヲ以テ通信ヲ行ワム。 当方通信用電源小サクシテ長時間ノ通信ニ耐エズ。詳細報ジタキモ已ムヲ得ズ。 貴局ヨリノ質問アリヤ。簡単ニ願....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
内外ということであった。 ◯房総、ヨコスカ、茨城の飛行場や軍事施設に対しては相当長時間攻撃した。本土上陸の企図か? 小笠原のどこかへ上陸の前提か? ◯発表による....
デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
を追います。最後に、勿論御承知のこととは思いますが、絞死による屍体の血液は比較的長時間に亙って流動状態にあるものですから、死後数時間を経てロープから振り落された....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
用いられた。道教徒は、不死の霊薬の重要な成分たることを主張した。仏教徒は、彼らが長時間の黙想中に、睡魔予防剤として広くこれを服用した。 四五世紀のころには、揚....
暗号の役割」より 著者:海野十三
。だがこれは元々彼が猫背のせいなので、なにも今夜に始まったことではない。 彼は長時間厄介になった八つ手のしげみから放れようとして、蹴つまずいた。足の先に、ずし....
四次元漂流」より 著者:海野十三
「困った。困った」 課長はがっかりして、椅子に腰を下ろした。他の課員たちも、長時間にわたる奮闘の疲れが急にでてきて、大事なものを抜き去られた大金庫のまわりへ....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
酸素をおぎなうことも、また室内を温めることも、それほど大きな消費をしないで、艇は長時間にわたる航空にさしつかえないのだ。 室内には、万一の場合に備えて、気密服....
女性の不平とよろこび」より 著者:岡本かの子
複雑であります。 殊にこの特長の発達している私には食後の大儀なこと、客人の前の長時間などは、つくづくこの女子にのみ課せられた窮屈な風習に懲りて居ます。 この....
巴里の唄うたい」より 著者:岡本かの子
ね、それじゃどうするのだ。」 ドュフランは少しむっとした。 喋り好きの彼等が長時間討議し合ってやっと一つの決議が纒った。それははやり唄うたいを巴里の表通へも....
成層圏飛行と私のメモ」より 著者:海野十三
ではない。しかし、短時間の戦闘や偵察のときとはちがい、遠距離へ飛ぶこととなれば、長時間寒冷の中を行くこととて、保温装置も大仕掛にしておく必要がある。 さて、話....
キド効果」より 著者:海野十三
|丁度という時刻にこの博克図駅を問題の列車は興安駅の方へ向って進発したのだった。長時間の夜汽車だったもので、室内は煙草のひどい煙と、悪食乗客の口臭と、もう随分永....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、巧みに人間により活用せらるるようになったならどうであろうか。これにより航空機は長時間すばらしい速度をもって飛ぶ事が出来、世界は全く狭くなる事が出来るであろう。....