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「長楽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

長楽の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
教わって来た。その医者と云うのは、もと震旦《しんたん》から渡って来た男で、当時は長楽寺《ちょうらくじ》の供僧《ぐそう》になっていたのである。 内供は、いつもの....
地図に出てくる男女」より 著者:吉行エイスケ
市中は大混乱に陥り、珠江の紫洞船の房室は忽《たちま》ちにして死体室に変ったのだ。長楽路の蛇酒屋から掠奪《りゃくだつ》した蛇酒に昂奮した赤い布の一連も、中央司令部....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
めた。その軍は桂林に至って、李師古と陳徹を撃破した。別将の欧陽※は各地を攻略して長楽に至り、ことごとく諸洞の敵をたいらげて、深く険阻の地に入り込んだ。 欧陽※....
運命」より 著者:幸田露伴
に頭に盈つ。 乾坤 恨あり 家いづくにか在る。 江漢 情無し 水おのづから流る。長楽 宮中 雲気散じ、 朝元 閣上 雨声収まる。 新蒲 細柳 年々緑に、 野老 ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ところがあった、という。彼はまた、ある日偶然に旧友|近藤至邦に会い、相携えて東山長楽寺に隠れていた品川弥二郎をひそかに訪問し、長州藩が討幕の先駆たる大義をきくこ....
雑記(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
の祖先の世に遊んでいた。 朗詠の歌の詞は「新豊の酒の色は鸚鵡盃の中に清冷たり、長楽の歌の声は鳳凰管の裏に幽咽す」というのだそうであるが、聞いていてもなかなかそ....
法然行伝」より 著者:中里介山
が、後清水の竹谷という処に移り建長三年七月三日生年八十四で往生を遂げた。 四十四長楽寺の律師隆寛は、粟田関白五代の後胤、少納言資隆の三男であったが、慈鎮和尚の門....
三国志」より 著者:吉川英治
た。そこで張譲らはひそかに手配にかかり、刀斧鉄弓をたずさえた禁中の兵を、嘉徳門や長楽宮の内門にまでみっしり伏せておいて、何太后をだまし何進を召すの親書を書かせた....
私本太平記」より 著者:吉川英治
きだろう。京都を見下ろす東山のみねには、夜ごと兵のかがり火がふえていた。火の線は長楽寺、双林寺、阿弥陀ヶ峰の端までつらなり、四月に入ると、天を焦がすばかりになっ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
。山道を苦にもせぬ香屋子はそれを手に摘んでは先を歩き、八十五歳の土地の古老、辰巳長楽老も、じつに元気で、終始、私たちの先達となって、史蹟の解説にあたってくれた。....