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「長歎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

長歎の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
れでわかった。 古本屋もすっかり跡片なし。あの夥しい埃の積んだ本が皆焼けたかと長歎した。新本にちょっとさわると、本のあつかい方がよくないといってえらく叱りつけ....
小田原陣」より 著者:菊池寛
、軍勢の見積りなど出来るか。それでは戦国の世に国を保つことは思いも寄らぬと言って長歎したと云う。昔の食事は、汁椀などはなく、大きな鉢に盛った汁を各自の飯椀にかけ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
。書きつつあるところに、何かしら憂憤の情を発して、我ながら激昂することもあれば、長歎息することもあるし、それほど丹精を打込んで書くからは、彼はこの書を名残《なご....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
、山上憶良が此歌を作った。この歌の詞書に次の如くに書いてある。「臨死むとする時、長歎息して曰く、伝へ聞く仮合の身滅び易く、泡沫の命|駐め難し。所以に千聖|已に去....