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長毛
「長毛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長毛の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
しこれで、「天母生上の雲湖」の秘密の一部を明かにした。
やがて往くと、一本その
長毛が氷隙から垂れている。ダネックは、それを大切そうに蔵《しま》いこんだ。すると....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
走軍を追って川の辺に来ると、鍬形打った甲の緒を締め、最上胴の鎧著けた武者一騎、大
長毛の馬を流に乗入れて、静々と引退くのを見た。落付き払った武者振只者に非ずと、利....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
きも出来ないほどだ」 春とは云っても寒かった。竈の火口へ手を翳しながら、草賊の
長毛利薪兵衛は、物臭さそうにこう云った。 「火柱が立つっていうのだな」陶器師は好....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
貨と同視しての談だ。インドで今も伝うるは、財を守る蛇はすこぶる年寄りで色白く体に
長毛あり、財を与えんと思う人の夢にその所在を教え、その人寤《さ》め往きてこれを取....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
その波に揺れながら枝葉間に諸生物を安住せしむる状《さま》を件《くだん》の神馬王の
長毛に比して学僧輩が名づけたのかも知れぬ。さなくとも長きもの神馬の尾髪、神子の袖....
「猫先生の弁」より 著者:豊島与志雄
種ばかりである。嘗てアンゴラ種の猫を飼ったことがあるが、アンゴラだのペルシャだの
長毛のものは、空気の湿度の高い日本では聊か無理だ。短毛のシャムはよろしかろうが、....
「風波」より 著者:井上紅梅
どうしたのだ。辮子は? これはどうしても大事なことだ。お前達は知っているだろうが
長毛(長髪賊)の時、髪を留める者は頭を留めず、頭を留めるものは髪を留めず」 七....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
りかかり、食糧として小麦粉、炒粟、乾葡萄、塩、唐辛子粉、榧の油、木椀に木匙、羊の
長毛を内側にして縫いあわせたツクツク(寝袋)、燧《ひうち》道具、薬品といった類の....