長流[語句情報] »
長流
「長流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長流の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
属し、東に大和、西に摂津、南に和泉、北に山城を控えて、畿甸の中央にあり、大和川の
長流東より来り、淀の大江|亦北より来って相合して、天満川の会流となりて、城北を廻....
「蘆声」より 著者:幸田露伴
というものは、それに心の惹かれることの強いものである。丁度その頃|一竿を手にして
長流に対する味を覚えてから一年かそこらであったので、毎日のように中川べりへ出かけ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
無限の時空を一気に翔破しつつ、諸君の眼下に横たわる雄大、荘厳を極めた万有進化の大
長流を六億年ほど逆航するのだ。
見たまえ。……現在の人類全盛の世界は一瞬間に未....
「「委員会」のうつりかわり」より 著者:宮本百合子
別もあり、貴族院議員だったし、文化人であろうけれども、NHKは、新会長によって会
長流民主化におかれざるを得ない。政府の放送委員会案というものが、はじめの放送委員....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ずは」は、「思はずして」ぐらいの意にとればよく、従来は、「思はむよりは寧ろ」と宣
長流に解したが、つまりはそこに落着くにしても、「は」を詠歎の助詞として取扱うよう....
「二つの松川」より 著者:細井吉造
桐松川ではむしろ惨憺《さんたん》たる悲歌《エレジー》を聞いたけれども、飯田松川の
長流では反対に安逸の浪費をさえ感じた。ペンの旗をどちらからのぼっても、その終局点....
「向嶋」より 著者:永井荷風
シテタ陽林梢ニアリ、落霞飛鳧《らっかひふ》、垂柳疎松ノ間ニ閃閃《せんせん》タリ。
長流ハ滾滾《こんこん》トシテ潮ハ満チ石ハ鳴ル。西ニ芙蓉《ふよう》ヲ仰ゲバ突兀万仞....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
伏見桃山の城地を繞っている淀川の水は、そのまま
長流数里、浪華江の大坂城の石垣へも寄せていた。――で、ここら京都あたりの政治的な....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
くないのう……」さっきから耳心を澄ましていた一角はひとりで呟く。 「あの歌口は宗
長流、京都|寄竹派の一節切じゃ、吹き手はさだめし虚無僧であろう」 「まあ。本当に....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
違えるほどな変りよう、うかと、思わぬ失礼をいたした」 「あなた様も、その頃の、宗
長流の一節切を吹く虚無僧とは、すっかりお姿がお違い遊ばして……」 「ウム。ちと仔....
「三国志」より 著者:吉川英治
ニ従ッテ嬉遊し層台ニ登ッテ情ヲタノシム 中天ニ華観ヲ立テ飛閣ヲ西城ニ連ヌ ※水ノ
長流ニ臨ンデ園果ノ滋栄ヲ望ミ 双台ヲ左右ニ列シテ玉龍ト金鳳トアリ 二喬ヲ東南ニ挟....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ですこと。でも、御修行なら、やはり都でなければいけませんね。都でなら、蝉丸流、師
長流、式部親王家の御流などの流れを伝える家々もありますし、名手もたくさんおられま....