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長物語
「長物語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長物語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
け狙《ねら》う敵打の仔細《しさい》を話し出した。彼の声はかすかであったが、言葉は
長物語の間にも、さらに乱れる容子《ようす》がなかった。蘭袋は眉をひそめながら、熱....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
一 その第十一話です。少し
長物語です。 神田明神の裏手、江戸ッ児が自慢のご明神様だが、あの裏手は、地つづ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
二との取沙汰にて百石の御加増に相成りましたという。お芽出たいお話でございますが、
長物語で嘸御退屈。 (拠酒井昇造筆記)....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
の才取でございますが、年配のお方にお話の筋を承わりましたのを、そのまゝ綴りました
長物語でございます。元|榊原様の御家来に水司又市と申す者がございまして、越後高田....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
庭訓までは習ったか、アヽ嬉しいぞ好々、学問も良い師匠を付てさせようと、慈愛は尽ぬ
長物語り、扨こそ珠運が望み通り、此女菩薩果報めでたくなり玉いしが、さりとては結構....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を砕いて、この火の中にくべてしまおうではありませんか」 ここで、関守の身の上の
長物語は一通り終りましたが、竜之助は、いつか知らず右の尺八を膝の上にのせていたの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
はございません、どうぞお見のがし下さいまし」 一息に語りつづけてしまった弁信の
長物語に、抑えつけていた者も呆《あき》れたらしいが、言葉が途切れると急に撥《は》....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
お湯を。旦那様お寒くなりはしませんか。」 今は物思いに沈んで、一秒の間に、婆が
長物語りを三たび四たび、つむじ風のごとく疾く、颯と繰返して、うっかりしていた判事....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
どうぞそのお話をしてください」 そこで親方はわたしとこしかけの上にいるあいだ、
長物語をしてくれた。親方が話をしているうちに、だんだん青白い月の光がななめにさし....
「女難」より 著者:国木田独歩
りで、女難と一しょに目を亡くしてしまったのでございますから、それをお話しいたして
長物語を切り上げることにいたします。 五 二十八の夏でございました、....
「くろん坊」より 著者:岡本綺堂
は一生ここにとどまるかも知れないと覚悟しているのも、それがためであろう。 この
長物語を終って、老人はまた嘆息した。 「あまりお気の毒だから、いっそ畚をおろして....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
しれない。 敵襲 イバンスがしずかにブランデーのコップをとりあげて、
長物語にかわいたくちびるをぬらしている口元を見つめていた富士男は、 「しかし、ど....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
らされるのではない。) 金碗大輔が八房もろとも伏姫をも二つ玉で撃留めたのはこの
長物語の序開きをするセラエヴォの一発となってるが、日本に鉄砲が伝来したのが天文十....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
いに洪水の難をまぬかれた。新派はかえって行き詰まりの形になって来た。 わたしの
長物語も先ずここで終ることにする。明治の劇談を団菊左の死に止めたのは、“筆を獲麟に絶つ”の微意にほかならない。....
「熟語本位英和中辞典」より 著者:斎藤秀三郎
rm)(両船)桁端相接して。 Y〔a:〕rn(ヤー※(麻を撚った)小撚。(より)
長物語。To spin a yarn.(麻を紡ぐ様に)
長物語をする。注意 麻を撚....