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長生
「長生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死後」より 著者:芥川竜之介
ていても、その気もちを露骨に表わすことは嫌っているらしい話しぶりだった。
「君は
長生きをしそうだったがね。」
「そうかしら?」
「僕等はみんなそう言っていたよ。....
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
、おまえの両親に対しては、どうしてもその味を知らせよう手段がなかった。もうちっと
長生きをしていりゃ、そのうちにはおれが仕方を考えて思い知らせてやろうものを、ふし....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
こう見えても、余所行きの情婦があるぜ。待合へ来て見繕いで拵えるような、べらぼうな
長生をするもんかい。 おう、八丁堀のめの字が来たが、の、の、承知か、承知か、と....
「三十年後の東京」より 著者:海野十三
八十歳になったはず。お母さんは日頃から弱かったんです。お母さんは、とても、今まで
長生きしているはずはない。ぼく……ぼく……もうお母さんに会えないだろうな」 正....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
。世界の情勢もこれからがいよいよ複雑化する。しっかりやらなくてはならない。そして
長生きして世界の移り変わりをよく見極めたいものである。 ◯四月に於けるわが収入は....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
八十歳になったはず。お母さんは日頃から弱かったんです。お母さんは、とても、今まで
長生きしているはずはない。ぼく……ぼく……もうお母さんに会えないだろうな」 正....
「洪水大陸を呑む」より 著者:海野十三
だね」 「おじさん。あんなことは、もう思っていませんよ。それよりも、ぼくはうんと
長生きをしたいと思うようになりました。うんと
長生きをして、われらの世界同胞のため....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
寿命の薬と承る。かように年を取りますと、慾も、得も、はは、覚えませぬ。ただもう、
長生がしとうござりましてのう。 朱の盤 や、姥殿、その上のまた慾があるかい。 舌....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
。 一同 大事にござります。 白雪 ええ、煩いな、お前たち。義理も仁義も心得て、
長生したくば勝手におし。……生命のために恋は棄てない。お退き、お退き。 一同、入....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
申しましょう。 こりゃあ、がっかりなさる方がおおかろう。 では、どなたがいちばん
長生きなさるか、 こちらの殿方か、あちらの奥さまか、 いや、こんなこと申さば、な....
「風波」より 著者:井上紅梅
は不平の真ッ最中であった。「わしは命あって七十九のきょうまで生き延びたが、あまり
長生きをし過ぎた。わしは世帯くずしのこのざまを見たくはない。いっそ死んだ方が増し....
「一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
A おれは永久という言葉は嫌いだ。 B 永久でなくても可い。とにかくまだまだ歌は
長生すると思うのか。 A
長生はする。昔から人生五十というが、それでも八十位まで....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
先について語ろう。 淡島氏の祖の服部喜兵衛は今の寒月から四代前で、本とは上総の
長生郡の三ヶ|谷(今の鶴枝村)の農家の子であった。次男に生れて新家を立てたが、若....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
みへ、悶えから悶えへと絶間なく藻掻き通していた。これが即ち二葉亭の存在であって、
長生きしたからって二葉亭の生涯には恐らく「満足」や「安心」や「解決」や「落着」は....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
の福が門にみちて、貨財はどんどん回転し、その門前は市のように繁昌して、五つの福(
長生・富・健康・道徳・天寿)が門にあつまり、客は雲のように来て、将来はさらによし....