長病[語句情報] » 長病

「長病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

長病の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
観画談」より 著者:幸田露伴
、寺の傍の民家に頼んでその水を汲んで湯を立ててもらって浴する者もあるが、不思議に長病が治ったり、特に医者に分らぬ正体の不明な病気などは治るということであって、語....
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
るが、他の者に祈られて狐が二匹室町御所から飛出したなどというところを見ると、将軍長病で治らなかった余りに、人に狐を憑けるなどという事が一般に信ぜられていたに乗じ....
死後」より 著者:正岡子規
、又暇も無いので、唯夢中になって稼ぐとか遊ぶとかしているのであろう。 余の如き長病人は死という事を考えだす様な機会にも度々出会い、又そういう事を考えるに適当し....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
く連れてこられるものとして待ちかまえていた女たちはそれを見ると戦慄《ふるえ》た。長病《ながわずらい》の少年が――火葬場《やきば》の薬《くすり》までもらおうという....
栄蔵の死」より 著者:宮本百合子
ませんか。 そう云われれば栄蔵の返す言葉がなかった。 去年の中頃に、お節が長病いをした時、貸りてまだ返さずにある十円ばかりの金の事を云い出されては、口惜し....
錦紗」より 著者:犬田卯
ちつき、籠屋渡世をしているのだが、本職の方よりは、家の方位を見てくれとか、子供が長病いをしているが何かの崇りではあるまいか考えてくれとか、嫁取り婿もらいの吉凶か....
妖怪学」より 著者:井上円了
精神作用の多少その病に加わるを免れず。世にいわゆる神経を起こすものこれなり。重症長病に至りては、精神作用のその上に加わること最も多きを見る。かくして、精神作用の....
迷信解」より 著者:井上円了
増給の沙汰あるべし』といい、その家僕も足に毛の生じたる夢を見て占わしめたるに、『長病なるべし』といえり。よって家僕大いに怒りて、『同一の夢に対し、主人へは増給と....