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長衫
「長衫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長衫の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「吶喊」原序」より 著者:井上紅梅
たま話しに来た人は、昔馴染の金心異という人で、手に提げた折鞄を破れ机の上に置き、
長衫を脱ぎ捨て、わたしの真前に坐した。犬を恐れるせいでもあろう。心臓がまだ跳って....
「孔乙己」より 著者:井上紅梅
が出来たので、だから今だにこの人を覚えている。 孔乙己は立飲みの方でありながら
長衫を著た唯一の人であった。彼は身の長けがはなはだ高く、顔色が青白く、皺の間にい....
「風波」より 著者:井上紅梅
通して、ちびの太っちょの趙七爺を見付け出したからである。彼はお納戸色のリンネルの
長衫を著て、ちょうど今|独木橋の上を歩いて来るのであった。 趙七爺は隣村の茂源....