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長足の進歩
「長足の進歩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長足の進歩の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
神秘主義
神秘主義は文明の為に衰退し去るものではない。寧ろ文明は神秘主義に
長足の進歩を与えるものである。
古人は我々人間の先祖はアダムであると信じていた....
「科学論」より 著者:戸坂潤
進化理論(カント・ラプラスの星雲説と其の後の宇宙説――之は現代に於ては各方面から
長足の進歩をなし物理学的研究にとっての最も重大な源泉となっている――)と、生物の....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
答無用派のファッショだったことは、前に云った通りだが、ファッショもその後短日月に
長足の進歩を遂げて、この時までには問答無用派は国体明徴派にまで集結して了っている....
「科学上における権威の価値と弊害」より 著者:寺田寅彦
科学上における権威の効能はほとんど論ずる必要はないほど明白なものである。ことに今日のごとく各方面の科学は
長足の進歩を遂げてその間口の広い事、奥行の深い事、既往の比でない。なかなか風来人....
「物理学の応用について」より 著者:寺田寅彦
る。 工業における応用も事新しく述べるまでもない事である。ドイツの工業が著しい
長足の進歩をしたのは、その基礎となるべき物理学、化学の研究に帰因するという事は識....
「文学の中の科学的要素」より 著者:寺田寅彦
今日の科学である。 従来哲学の一部分であった科学が、近世の始め文芸復興期以来に
長足の進歩をなした所以もまた科学の対象が能知者から解放された事に起因すると云って....
「町内の二天才」より 著者:坂口安吾
かい。高校野球の選手だって、めったに歯が立つ筈がねえや。この夏休みの猛練習以来、
長足の進歩をしていることを知らねえな」 金サンは翌朝未明に窓の外から二階の天元....
「ヨーロッパ的性格 ニッポン的性格」より 著者:坂口安吾
トガル語が上達いたしました。また、キリスト教の趣意を理解することにおきましても、
長足の進歩をしたのでありまして、そのゴアの学校でも並ぶ者のないほどの、最高の学者....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
人の列にありさえすれば、それで満足。こうあきらめてもいるのです。お岩にくらべれば
長足の進歩、妾ぐるいぐらいは結構、死んでも化けて出やしませんな。それだけの甲斐性....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
くなくともマチスに憧憬れるような、そんな繊細な審美眼は、なかったように思われる。
長足の進歩をしたものさなあ。もっとも驚くにはあたらない。彼女は伯爵夫人だからな」....
「科学的新聞記者」より 著者:桐生悠々
つつあった。そしてここ四百年間は、一般性から特殊性への一反動があった。 文明が
長足の進歩を遂げ、社会の機構が急遽に変化しつつあるので、包括的なる宇宙の理念を考....
「桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
近代女流俳句は、大正七年以降全国的に
長足の進歩をとげているのであるが、しかも尚お、閨秀の和歌に較べて、はるかに下位に....
「集団文化と読書」より 著者:中井正一
て来るという組織に組立てるには、これは絶対に必要な事となる。 読書と本がかかる
長足の進歩をしている時、出版界も決して立後れることは出来ないと思われる。日本の出....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ないし百年の間に建設せられたる市街なれば、各州に大学の設立あるだけが、実に非常の
長足の進歩と申すべきものと存じ候。 ことに大学の建築のごときは、わが東京帝国大....
「六号室」より 著者:瀬沼夏葉
姿などを思い出す。 それよりまた彼は医学のこの近き二十五|年間において、如何に
長足の進歩を為したかと云うことを考え初める。 『自分が大学にいた時分は、医学もや....