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長逝
「長逝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
長逝の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「振動魔」より 著者:海野十三
排撃したのであるか。 それについて、柿丘は遂に言葉をつぎたすことなく、二日後に
長逝してしまった。ここに泪なくしては眺めることの出来ないものがある。それは、二十....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
虫太郎今夜は乱歩氏邸へとまって明朝信州へかえる予定。 ◯多田君岳父旧臘七十三歳で
長逝。孝行息子たる彼は感心なものである。 ◯「光」の丸尾君来宅。一頁探偵小説と電....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
くもいじらしき言葉ではないか。思えば博士は昨年の夏、チョコルアの別荘で忽然として
長逝せられたのであった。博士の歩みたまいし寂しき路を辿り行かんとするわが友よ、私....
「あられ笹」より 著者:宮本百合子
うことも示唆にとんでいる。 秋声・藤村 藤村と秋声とが相ついで
長逝した。二人の作家の業績は、明治、大正、昭和に亙って消えない意義をもっている。....
「葭の影にそえて」より 著者:宮本百合子
母は例の旅日記の下書きを整理中であったが、遂にそれを自身の手で完結する事が出来ず
長逝したのであった。母が幼年及び少女時代を過した築地向島時代の思い出には、明治開....
「美術学校時代」より 著者:高村光太郎
大体以上が美術学校時代である。 (追記、長沼守敬先生は今年七月十八日房州館山町で
長逝せられた。享年八十六。) (談話筆記)....
「一日一筆」より 著者:岡本綺堂
生 今朝の新聞を見ると、ヘボン先生は二十一日の朝、米国のイーストオレンジに於て
長逝せられたとある。ヘボン先生といえば、何人もすぐに名優|田之助の足を聯想し、岸....
「三国志」より 著者:吉川英治
あった。 故劉表の嫡子として、玄徳はあくまで※は、ついに襄陽城中でまだ若いのに
長逝した。 孔明はその葬儀委員長の任を済まして、荊州へ帰ってくると、すぐ玄徳へ....
「三国志」より 著者:吉川英治
は、むしろ歓んで、彼を斉公に封じた。 その夏五月。 ふと傷寒を病んで、曹丕は
長逝した。まだ年四十という若さであった。 生前の慈しみと、その遺詔に依って、太....